メリット:ピンを狙いやすい低弾道・高スピンが打てる
方向性が上がるラインを出しつつ高く上がってグリーンに止まる、
理想的なアイアンショットが打てる
軟鉄鍛造ヘッドは鋳造に比べて複雑な形状を作りづらいので、ヘッドの重心が高めになるが「それは長所です」と大川。「重心が高いと打ち出し角が低くなりますが、軟鉄モデルはスピンが入りやすい。打ち出しはライン出しのように低くなるため方向性が上がり、スピン量によって浮力がついて高く上がってグリーンに止まる“低弾道・高スピン”が打てるのは、軟鉄ならではのよさですね」(大川)。
重心が低すぎないのもいいんですよ
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メリット:イメージのしやすさとフェースとソールが弾かないのも長所
「1番の長所は操作性の高さです」と大原。重心距離が短くヘッドを操作しやすい性能をもっているが、意図的に操りやすいことで弾道のイメージも描きやすくなるのはコース攻略にとって大きなプラスに働く。ボールを強く弾かないので実際に操作感も増す。
また、小ぶりでソール幅が薄めの形状は「ラフでの抵抗が減る」「固いライでもソールが弾かれない」のもメリットだ。
コース攻略のために、アイアンはとくに多彩なボールコントロールが必要。イメージした弾道が打てる動きをきちんとしてくれるからロースコアで回るプロや上級者に好まれる
じつは鉄鍛造のほうがダフリにくい!
「重心深度も浅め。重心が深いとやさしくなる点もありますが、ヘッドが早く落ちやすくなるためダフる人も。ロフトを立ててのローボールはラウンド中に多用しますが、重心が浅いと立てやすいのも長所です」(大原)
「このペアグラウンドはヘッドをカットに入れながらボールの下に差し込みたいライですが、軟鉄鍛造ならそのイメージと打ち方もしやすいです」(大原)
いかがでしたか? 軟鉄鍛造ヘッドの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください!
レッスン=大川夏樹●おおかわ・なつき/1988年生まれ、神奈川県出身。マンツーマンレッスンを中心に、多くのアマチュアゴルファーに好評を得ている理論派の人気コーチ(インスタグラムアカウントNATSUKI72_GOLF)。
レッスン=大原健陽●おおはら・けんよう/1996年生まれ、広島県出身。東北福祉大学ゴルフ部で活躍後、奥嶋誠昭プロコーチの右腕として、神奈川県横浜市の「THEREALSWINGGOLFSTUDIO」で多くのゴルファーを指導している。
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川カントリークラブ