現在『ONE PIECE(ワンピース)』では、史上最大の敵がルフィたちの前に立ちはだかっています。スケールのまったく違う強大なキャラの登場は多くの読者に衝撃を与えましたが、一部の人は彼らの「ある共通点」に気付いたようです。



画像は『ONE PIECE FILM RED』キャラクタービジュアル (C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

【画像】能力パクった? こちらは五老星の能力にそっくりなかつての宿敵です(4枚)

何かに似てる?「五老星」の能力

『ONE PIECE(ワンピース)』のコミックス最新109巻で、ルフィたち「麦わらの一味」の前に世界最高権力者「五老星」が立ちはだかりました。謎の魔法陣から飛び出してきた彼らは、まったく未知の能力で大暴れします。

 どうやら全員が妖怪をモチーフにした能力らしいのですが、果たしてこれが本当に「悪魔の実」だけの力なのか考察の余地がありそうです。また彼らには、もうひとつ隠された共通点があるのではないかと、一部ファンの間で話題を呼んでいます。

 五老星は、いずれも巨大な化け物の姿に変身します。ジェイガルシア・サターン聖は「牛鬼(ぎゅうき)」、マーカス・マーズ聖は「以津真天(いつまで)」、トップマン・ウォーキュリー聖は「封き(ほうき、きの漢字は『豕+希』)」、イーザンバロン・V・ナス寿郎聖は「馬骨(ばこつ)」、シェパード・十・ピーター聖は「サンドワーム」と表記されていました。

 普通に考えれば、彼らの能力は「動物(ゾオン)系」幻獣種の類でしょう。しかしファンの間では、「五老星」は「悪魔の実」の能力者ではなく、モデルとなる「悪魔」そのものなのではないか、などと考察する声も見受けられます。

 また戦闘シーンを見てみると、彼らの能力にはもうひとつ共通点が隠されているように思えます。「サンドワーム」のピーター聖は地中を自由に行き来することができ、ナス寿郎聖は冷気、サターン聖は毒を使っていました。そしてマーズ聖は翼の生えた蛇のようなフォルムをしています。

 これらはすべて、かつてルフィが一度敗北した相手が持っていた能力ではないかと話題になっているのです。まず「サンドワーム」はルフィを二度も瀕死に至らしめた「スナスナの実」の能力者である「サー・クロコダイル」、冷気は言わずもがな「青キジ」こと「クザン」、毒は「インペルダウン編」でルフィを圧倒した「ドクドクの実」の能力者である「マゼラン」、そして翼の生えた蛇は「ウオウオの実 幻獣種モデル:青龍」の「カイドウ」に当てはめることができます。

 単純にモデルの妖怪を象徴した能力である可能性も十分考えられるのですが、例えば「馬骨」という妖怪は火事で焼け死んだ馬が化けた妖怪だといわれています。ならばナス寿郎聖は冷気でなく炎を使っていた方が自然ではないでしょうか。

 もしかするとルフィに擬似的なリベンジの機会を与えるため、作者である尾田栄一郎先生が意図して同じような能力を選んだのかもしれません。

 ただマーズ聖の翼の生えた蛇をカイドウと結びつけるのは少し強引に感じますし、ウォーキュリー聖の「封き」が何なのかは不明です。とはいえ、作中で明かされることのない何かしらの裏設定はあるような気もします。

 ほとんど不死身に近い「五老星」ですが、どうすれば彼らを倒すことができるのか、まだまだファンの間で考察が白熱しそうです。