幻の球団「ライブドアフェニックス」のグッズも
番外編 幻の球団「ライブドアフェニックス」堀江貴文インタビューDVD
2004年の球界再編問題に際し、参入へ名乗りを上げたのが当時ライブドア社長の堀江貴文氏。球団名は「ライブドアフェニックス」に決定したが、残念ながら後から手を挙げた楽天に参入を譲るかたちに。そんな幻の球団ながら、ひそかに球団グッズは作られていた!
「メルカリに出品されていたのでTシャツ、リストバンド、携帯ストラップとともに購入しました。ロゴは上昇する不死鳥と仙台の『仙』をもじったデザインですごくかっこいいんです。
DVD内のインタビューではホリエモンが当時の球界の問題点をあげ、自分だったらどうするかを延々と語っています。もちろん現実離れした部分もあるけど、30代のホリエモンの勢いや、旧態依然とした球界に風穴を空けるという意思を感じられて、これはこれで貴重な資料になっています」
――以上、長谷川さん絶賛の特典グッズを紹介してもらいましたが、長谷川さんは今後のファンクラブ特典グッズはどうなっていくと予想しますか?
ファンクラブ特典には、「グッズ特典」の他、無料でチケットと引き換えられる「観戦特典」、選手と触れ合える「ふれあい特典」、球場見学、グラウンド整備体験などの「体験特典」と大きく4つに分けられます。
昨今のチケットの高額化などによって今後は「観戦特典」が縮小する代わりに、コロナ禍で培ったノウハウをもとにしたリモート系のふれあい特典も増えていくと思います。
――反面、物価高の影響なのか、会費の高騰が続いてます。
物流の2024年問題もあって、グッズの輸送コストがアップしていることも大きな要因になっています。その一方で、プロ野球ファンもファンクラブ会員も高齢化が進み、老後を迎えた人たちが可処分所得でファンクラブでお金を使う機会も増えてくるはずです。そうすると高級カテゴリがどんどん充実し、特典も豪華主義になっていくのではないでしょうか。
阪神ファンクラブの最上位ランク「ダイヤモンドプラス2025」(レギュラー、またはハイグレード年会費+10万円)の特典は「白竹堂 本革扇子」または「PARKER 虎文様 蒔絵万年筆」といった非常に豪華なものでした。
今後はこういったものへのニーズは増えてくると予想しますね。
――今後も特典グッズに目が離せません!
取材・文/武松佑季
前編では不必要に(⁉)忙しい12球団ファンクラブ男の生活実態に迫る
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プロ野球12球団ファンクラブ全部に20年間入会してみた!
長谷川 晶一
2024/7/262,200円(税込)400ページISBN: 978-4087901672
快挙か? 暴挙か? 太っ腹か? やせ我慢か?
2004年からプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会。
そのまま全部に入り続けて、ついに20年を突破!
いったい何のために? 仕事は大丈夫なのか?
いくらブッ込んでいるんだ? 巻き込まれる家族の立場は?
周囲からの心配をものともせず我が道を貫き通し「12球団ファンクラブ評論家」の商標登録までする著者を見て、
同じように12球団ファンクラブ全部に入会を続ける「トゥエルバー」なるフォロワーたちも次々と登場した。
予期せず発生するアクシデントを記した「ファンクラブ事件簿」。
各球団が知恵を絞って製作した特製ユニフォームやノベルティグッズから厳選した「レジェンド級の名品・逸品」。
また、知恵を絞って製作したにもかかわらず、何でこうなってしまったのかと首を傾げずにいられない「奇天烈な珍品グッズ」も毎年どんどん増えていく……。
幻の「ライブドアフェニックス」グッズ
あの頃を思い出させる「コロナ対策」ノベルティ
ファンクラブグッズだけでの日常生活やコーディネート
独特のセンスが光る広島の歴代オリジナルユニフォーム
10万円以上を支払う「プレミアム会員」の価値……などなど
カラーを含む400ページに収録した写真・コラムがプロ野球12球団ファンクラブの変遷を雄弁に物語る。
全12球団×20年分すべての「ファンクラブ通信簿」で各球団のファンサービス充実度を忖度なしにガチ評価。
20年間の長きにわたり、膨大なエネルギーと年会費を投じ、時間と居住スペースを犠牲にして得たものとは何だったのか?
試合観戦とは違うプロ野球の楽しみ方がここにある!