まだ、加入翌日の試合で終盤の数分間出場しただけだ。それでも、リーズに移籍した田中碧に期待する声が上がっている。
日本代表MFは移籍市場最終日の8月30日、デュッセルドルフからイングランド2部のリーズに移籍。翌31日、チャンピオンシップ第4節のハル戦で終了間際の86分からピッチに立った。
プレー時間は短かったが、さっそく田中は好印象を残したようだ。リーズ専門サイト『Leeds United News』は9月3日、「最後から2番目の補強だったが、すでにダニエル・ファルケ監督は金を掘り当てたかもしれない」と賛辞を寄せている。
「(退団したグレン・カマラは)シュートやパスでのボール推進に消極的で、それが少しフラストレーションになっていた。タナカはそれを解決できることが期待される。最後の4分間とアディショナルタイムだったが、まったく時間を無駄にすることなく、威厳を示した」
同メディアは「勝利確実となっていたこと恩恵はあったが、これからのシーズンでタナカが重要な役割を担っていくのは明らかだ」と続けた。
「『Opta』の担当によれば、タナカは限られた時間で18本のパスを記録した。チャンピオンシップでOptaがデータ収集を開始した13-14シーズン以降、86分からの出場でこれだけのパスを記録したのは2選手だけだ」
「タナカはボールを持ったときにうまくやり、アンパドゥやCBからコンスタントにボールを受けようとする意欲をすぐに示した。中盤でまったく異なる次元をリーズにもたらすはずだ」
【動画】リーズ加入翌日に英デビュー。ファンと勝利の喜びを分かち合う田中碧
さらに、Leeds United Newsは、田中がイリア・グルエフ以上に適した8番タイプだと指摘。元リーズ監督のニール・レッドファーンが、ハル戦後に田中がグルエフからポジションを奪うとの見解を示したことを伝えている。
「今後はあまりグルエフを見ることはないと思う。正直、もっとタナカを見るようになるだろう」
田中もリーズも、目標はプレミアリーグ昇格だ。日本代表MFが新天地でその目標達成に貢献できることを期待したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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