〈自民総裁選の大本命〉小泉進次郎に政治家への道を決意させた「兄・孝太郎の芸能界入り」と立ちはだかった「学歴の壁」

政治家の道を決意するも足かせになった学歴

二浪して日本大学に入った孝太郎の苦労を見て、進次郎はエスカレーター式に関東学院大学に進学する道を選んだ。そして政治家への道を決意させたのも、2001年の孝太郎の芸能界入りがきっかけだった。

「本来は長男が継ぐはずだったのだけど、孝太郎が俳優になりたいと言い出した。飯島(勲・当時秘書)が政治家になること含みでテレビ局に入れようとしたが、純一郎の弟の正也が『これは小泉家の話だから飯島には関係ない』とケチをつけて、イザワオフィスに話をつけて芸能界入りしたのです」(小泉事務所関係者)

兄の進路を見て、進次郎は「兄貴がやらないなら俺が政治家をやりたい」と言い出したという。周囲も「優しすぎる性格の孝太郎より、いい意味で生意気なタイプの進次郎のほうが政治家向き」(進次郎の幼馴染)と見ていた。

そこで問題となったのが関東学院大学卒という学歴だった。エリート揃いの永田町・霞が関において、進次郎にどう箔をつけるか周囲は頭を悩ませていた。(後編に続く)

取材・文/赤石晋一郎
集英社オンライン編集部ニュース班