元日本代表FWの城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで、現役時代に得意としていたポストプレーで実践していたことを語った。
城氏は、ポストプレーの際に選手が陥りがちな点を指摘し、自身は何を考えていたかを次のように述べる。
「どうしてもボールを迎えに行ってしまう。俺が迎えに行くとディフェンダーも一緒に来る。この勢いでボーンって持っていかれてしまう。だから、ボールが出てきた瞬間に俺は一度向かうんだけど、ストップする。そうすると相手のディフェンダーは来られない。ドーンってぶつかったりする。ボールから自分に寄ってくるようにするわけ。自分が寄っていくわけじゃなくて。
そうしたら、自分の態勢を取りやすい。ボールに寄っていっちゃうと、止まれない。だから相手ディフェンダーのプレッシャーがあったら、その勢いでミスが起きやすい。だからポストプレーは“ボールが来ている”。この動いている空間で駆け引きするから、行ったら止まって、相手の身体にぶつける。そうしたらボールが自動的に来る。そういうシステム的なことを考えながらやっていた」
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大事なのは手の使い方だ。
「身体と身体って、密着すると小さな距離しかない。でも手を伸ばすことによって、手の分も相手から離れられるでしょ。だから、よく『手を使え』って言うんだけど、でも、手を使えって指導すると、手を使ってグッて握ったりとか、ユニホームを持ったりとか。そうしたら、ファウルになっちゃう。だから、手の使い方は、話すのは難しい」
対峙する相手との距離を取ることについては「楔を受けると思ったら、相手も止まる。そうしたらキープするのか、それともアウトでコントロールを右も左もできれば、遠いところで、アウトで足首でボールを飛ばせる。だから、ワンタッチでパスができる。パスする振りをして自分でキープしたりとかもできる。相手のバランスを見て反転もできるし、いろんなことができるようになる」と説明する。
そして、「見えないところで、相手の足の付け根を押さえつけて反転するとか、いろんな技術は身につくけど、まずはそういうのがすごく大事で」と力説した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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