現地9月5日、オーストラリア代表は北中米ワールドカップ・アジア最終予選の初戦をバーレーンと戦い、ホームでまさかの黒星を喫した。
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終始主導権を握っていたオーストラリアだったが、バーレーン自慢の堅守をなかなか崩せず、逆に鋭い速攻からピンチを招く場面も。試合は一進一退のまま0-0で終盤に突入。そして77分、オーストラリアはエースFWのクシニ・イェンギが浮き球に反応し、バーレーンのDFサイード・バケルの首のあたりにハイキックをお見舞いしてしまう。問答無用のレッドカードが提示され、10人となる苦境に陥った。
すると89分、バーレーンにカウンターから決勝点を奪われる。相手MFアブドゥラ・アル・クラシが左サイドから送ったクロスがDFハリー・サウターに当たってコースが変わり、これがオウンゴールとなってネットを揺らしたのだ。
痛すぎる0-1の敗戦を受けて、オーストラリアのスポーツメディア『ROAR』は「なんとも恥ずかしい黒星だ。指揮官(グラハム・アーノルド)は守備を固めるバーレーンを切り崩す術を持っていなかった。10人となって敗れてしまったのは不運もあったが、攻撃面の課題は顕著だったと言わざるを得ない」と手厳しく評した。
そして、元代表FWであるアーチー・トンプソン氏の見解を紹介。45歳の解説者は「アジアではもはやお馴染みの光景だが、バーレーンの選手たちは90分間を通して何度も過剰にピッチを転げまわっていた。負傷を装ってね。まるでブレイキンのレイチェル・ガン(パリ五輪での独特のパフォーマンスが物議を醸した)のようだった」と論じ、「時間をじりじりと浪費させて、サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)のイライラを募らせたんだ。5分と続けてプレーさせてもらえなかっただろう。まったくサッカーの試合としては無様な光景の連続だったよ」と吐き捨てた。
しかし、結果的にフラストレーションを溜めたイェンギが退場となり、ものの見事にバーレーンの罠にハマったオーストラリア。『ROAR』は「オーストラリアにとっては危険な負け方だ。格下の国を相手に敗れる典型的な形だ。日本とサウジアラビアも気をつけるべきポイントだろう。こうした相手からしっかり勝利することが、自動で突破(2位以内)できるか、4次予選(3位か4位)に回るかの分岐点になるはずだからだ」と説いた。
来週火曜日の第2戦でオーストラリアは敵地でインドネシアと対戦する。同メディアは「内容どうこうではなく3ポイントがマストな一戦だ」と、早くも母国代表チームに必勝態勢を求めた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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