9月5日に開催された北中米ワールドカップのアジア最終予選で、日本代表は中国と埼玉スタジアム2002で対戦。7-0の圧勝を飾った。
そのゴールラッシュの口火を切ったのが、課題と言われていたセットプレーから奪った遠藤航のヘッド弾だ。12分、ニアサイドで完全にフリーになると、久保建英の正確なキックに合わせ、ネットを揺らしてみせた。
試合後、このプレーを「練習通り」と振り返った久保は、今シーズンはレアル・ソシエダでCKをあまり蹴っていないことを問われると、「監督がね、見てくれたらいいんですけどね」とジョークを飛ばして記者陣を笑わせ、クラブでの事情をこう説明した。
「コーナーキックに関しては、監督の狙いもありますし、チーム的にもいまはファー(サイドへ)のボールが多かったりとかいろいろあって。まぁ、僕もいつでも準備はできてるよっていうのがあるんで。あとはコーナーキックの場合は守備の戻りの部分もあるので、一概には言えないですけど、とりあえず与えられた場所で頑張れればいいかなと」
【動画】なぜどフリーに? 久保の「狙い通り」のCKから遠藤航がドンピシャヘッドで先制弾!
23歳のレフティは、「あの左からのニアのボールは得意なんで、けっこう確率が高いですけど、できるだけ上から落ちるようにというのを意識してました。あれだけ完璧にフリーで動いたら、多少ボールがラフでも叩けるかなと思って。あとは遠藤選手がうまく少し待ってから飛んでくれたのでよかったかなと思います」と言葉を続けた。
狙い通りにキックが、試合の流れを完全に引き寄せる先制点を呼び込んだ。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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