南海キャンディーズ・山里亮太による妄想活劇『山里亮太の3333』が9月4日(水)~8日(日)、東京・下北沢の本多劇場で上演中です。山里が舞台の上で1人、ただただ自分の妄想をパワフルに表現し続けるステージはまさに圧巻! 山里の頭の中のすべてがさらけ出され、配信なしもやむなしと思える“ここだけの話”も満載。観客を大いに感動させ、そして笑わせました。
出典: FANY マガジン
坂本龍馬を教科書から消した「黒幕」は?
今作は2020年の『山里亮太の1024』、2022年の『山里亮太の81』に続く、山里によるコメディモノローグシリーズの3作目。構成・演出は前回までに続き、脚本家・演出家としても活躍するマンボウやしろが務めました。
冒頭、ポスタービジュアルと同じ坂本龍馬の姿で登場した山里。2年ぶりの一人舞台に緊張しているといい、この日も午前中に生放送があった自身がMCを務める情報番組『DayDay.』(日本テレビ)のときから、気が気でなかったとか。
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今回のテーマは「考察」。ニュースにもなった「坂本龍馬が教科書から消える……?」という話題を出発点に、高知県好きの山里も尊敬してやまない幕末の英雄がなぜ教科書から消えてしまうのかを考察していきます。
といっても、この舞台はすべてが山里の妄想。歴史的背景をひも解いていくのではなく、あくまで山里独自の見解で、その理由を追求していきます。
「龍馬好きのあの人が国を怒らせたのではないか」などと、山里らしい視点であぶり出されるまざまな黒幕説に、会場は爆笑に包まれました。
出典: FANY マガジン
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絶対にありえない展開を、まるで実際にあった出来事のように臨場感たっぷりに語る山里。観客は大笑いしつつも、改めて山里の妄想力に感服している様子でした。
終始、山里の思考の“闇の深さ”が笑いを生んでいく舞台でしたが、ときには山里が国民に愛される芸人となった理由が垣間見える場面も。この舞台にかける熱量が存分に伝わる2時間半に、最後は会場からスタンディングオベーションが巻き起こりました。
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ラストシーンのあと、惜しみない拍手を送る観客たちに向けて、感無量の表情で「この妄想活劇があることで、自分が前に進めるんです」と語った山里。そんな山里が全身全霊をかけ、すべてをさらけ出す『山里亮太の3333』は9月8日(日)まで上演中です。