新ユニ、ぶっちゃけどう思う? 埼スタ周辺取材で貴重な意見続々!「マラソン選手のゼッケンみたい」から“次のステージ”まで

[北中米W杯アジア最終予選]日本 7-0 中国/9月5日/埼玉スタジアム2002

 日本代表は中国代表と対戦し、7-0で大勝した。ゴールラッシュに沸いたこの日、A代表デビューを飾ったのが、前日に20歳となった高井幸大、そして中央上部に入った『Y-3』のロゴが際立つ新ユニホームだ。

 今夏のパリ五輪で、高井らU-23日本代表となでしこジャパンはすでに着用していたが、森保一監督が率いるA代表では初となった。

 一新されたデザインは発表時に大きな話題となったなか、埼スタまで観戦に訪れたサポーターは正直どう感じているのか。中国戦のキックオフ前、率直な印象を尋ねた。

 まず、栃木から駆けつけ、自身も早速新ユニホームを身に付けている男性は、『Y-3』好きが高じて購入に至ったという。ただ1つ難点があるようで…。
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「新しいユニホームの噂が色々出て、『Y-3』と知った時に、僕が好きなブランドだったので、デザインどうこうより『Y-3』なら買おうと思いました。でも、デザインはすごく好きなんですけど、僕が今これを番号なしで着ているのは…ブランドのロゴ、日本代表のエンブレム、この下にナンバーが来るんですよ。それがちょっとあんまり好きじゃなくて。ユニホーム自体は好きだけど、番号を入れた時のデザインが、ちょっと僕の好みではなかったので。なんかマラソン選手のゼッケンみたいなイメージがついちゃいました。

『Y-3』のロゴが入る違和感は特になかったです。レアル・マドリーとコラボした時に『あっこれ、かっこいいな』と思っていましたし、ヨウジヤマモト、日本人のデザイナーでもあるので。どっちかっていうとサッカー好きだからというより、『Y-3』が好きだから買いました」

 本人には「言われないっす」と笑って否定されてしまったが、1人は三好康児似の男性2人組も好感触の様子だ。

「さっき買いました。『Y-3』も相まってめっちゃかっこいいですね」

「エンブレムが真ん中なのがちょっと新しいですね。かっこいいと思います。でも前も好きでした。結局、好きなのって思い出フィルターがかかるから難しいですよね。一番とかは分からないけど、これからどんどん思い出を重ねていきたいです」
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「久しぶりに伊東純也選手が見られるので楽しみ」とエース復帰を喜ぶ女性は、東京五輪時代の迷彩風で、「日本晴れ」がコンセプトのものを着用。イチオシだという。

「新しいユニホームはシックでかっこいい感じだなとは思いますけど、このユニホームが一番好きです。可愛いので」

 さらに遡り、ロンドン五輪時代のシンプルな赤ラインが特徴的なユニホームの2人組にも遭遇した。

「好きなユニホームは赤い線が入っていたロンドンの時ですね。あれめっちゃ好きでした」

「前のユニホームの方が好きでした。でも慣れてくると思いますね。自分もロンドンの赤いやつが好きでした。けどやっぱ、前のユニホームも違和感があったんですけど、慣れたら大丈夫だろうなっていう」
 
 一方、子連れの女性は、広い視野で、裾野拡大を見据えている。

「初めてのコラボですよね。デザイン云々はあれなんですけど、コラボもたまには良いんじゃないかなって。新しい、今度ファッションの方にもちょっと振ったって感じで、にわかでも何でもサポが増えれば良いんじゃないかなと思います」

 同じく子連れの男性もまた、“次のステージ”に言及。息子が「あれ良い!」と声を弾ませた後、自身が感じる意識の変化を伝えてくれた。

「良いと思います。今回は落ち着いた感じがします。今までは結構派手で飛躍するみたいな感じだったけど、日本代表はワールドカップに行くのが当たり前の雰囲気になってきたので、ユニホームもああいった落ち着いた感じで。地に足がついたようなイメージです」

 個人的には「思い出フィルター」という言葉が非常に印象的だ。装い新たに、記憶に残る勝利を重ね、最も縁起の良い戦闘服とできるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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