元Jリーガーの鄭大世は、ブライトンで活躍する三笘薫に絶対に伝えたいことがあった。奇しくもテレビ番組で対談する機会があったので、その収録後、鄭大世は三笘にこう話しかけたという。
「俺、薫のポジショニングで伝えたいことがあるんだけど、聞くのは嫌だよね?」
鄭大世からすればプレミアリーグでプレーする三笘は特別な選手。だから、「正直、あれだけの選手に言っていいのか遠慮はあった」と鄭大世は言う。
ただ、三笘の反応は至ってポジティブ。「全然言ってください!」と返された。
鄭大世が三笘に送った大胆アドバイス。それは、「チームが(三笘から見て)逆サイドから攻め込んだ時、最終ライン上に立ったほうがいい」「ボックスの中に入った時はダイレクトでシュートを打ったほうがいい」という内容だった。
すると、三笘はエバートンとのプレミアリーグ開幕戦(8月18日)で、ミンテからの右サイドのクロスをファーサイドで、ダイレクトで合わせてゴールを決めた。鄭大世がアドバイスした通りの形で。ただ、鄭大世は笑顔で「絶対に本人は意識していない。僕が言ったことなんて聞いてないはずだから」と否定した。
ただ、「自分が進言した形で決めてくれたのは素直に嬉しかった」(鄭大世)。「本人の口から“テセさんのアドバイスを意識しました”と言ってもらえれば、それ以上幸せなことはない。箔がつきますよね」と鄭大世は笑顔で語った。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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