『ONE PIECE(ワンピース)』で海軍元帥にまで昇りつめたサカズキは、厳格で怖い印象を持たれがちな人物です。しかし、ここ最近の行動を見て「身内に甘すぎない?」との意見も聞かれるようになってきました。
サカズキを立体化した「フィギュアーツZERO[EXTRA BATTLE] “三大将”サカズキ-赤犬-」(BANDAI SPIRITS) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】えっ、全然違うぞ? こちらはサカズキの娘かもしれない人物です
厳格で怖いイメージだけど?
『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する海軍は、海賊に負けないほど個性的なメンバーがそろっています。そして、それをまとめる地位にいるのが現海軍元帥の「サカズキ」です。立場的には、世界政府と海軍の板挟みとなり、苦労が絶えない地位といえます。
大人数を統べるトップで、嫌われ役を買って出なければいけない立場でもあり、その振る舞いから、実際に嫌っているファンも少なくありません。ただ嫌われ役として振る舞う一方で、サカズキには「ガープに劣らず身内に甘い」との指摘もあるようです。
「エッグヘッド編」では、元海軍三大将だった「クザン」と「ボルサリーノ」がかなりつらい状況に置かれます。クザンは師匠である「ガープ」を氷漬けにし、ボルサリーノは親友だった「ベガパンク」を殺害しました。
しかし、サカズキは違います。「頂上戦争」では「エース」を殺害したものの、「パンクハザード」でのクザンとの戦いでは、決着後、クザンにとどめを刺さず、ことを終えました。
また「ドレスローザ編」では政府の非を認めて土下座する様子が隣国に流された新海軍大将「イッショウ」へ、「ルフィとローの首を取って来るまで『全海軍基地への立入禁止』」を通告します。海軍のメンツをつぶしたにもかかわらず、クビにしなかった部分は、どこか「甘さ」を感じないでしょうか。
あそこまで怒り心頭でも、脳内でイッショウをクビにした後の後釜の心配までしていたなら話は別ですが、そこまで頭脳派というイメージもありません。
また、もうひとりの新海軍大将である「アラマキ」は、サカズキに「やめろ」といわれたにもかかわらず、勝手に「ワノ国」へ赴きひと暴れしました。そして「ワノ国」では、侍たちの警戒心をあげさせ、「シャンクス」の覇気に怖気づき引き下がります。海軍にとっては、あまりうれしくない状況になったもののお咎めはなしだったようです。(正確に情報が公開されていないだけかもしれません)
「徹底的な正義」を掲げ、悪はわずかでも徹底して排除するという苛烈な思想の持ち主ながら、上記のような対応をとるサカズキは、世間的なイメージよりも「身内に甘い」のではないでしょうか?
ちなみに、旧海軍大将のなかでサカズキは唯一、師匠や親友などといった友好関係が一切明かされていません。革命軍の「ひばり」が赤犬の娘ではないか、との意見もあがっていますが、あくまでうわさです。
サカズキの友好関係が明かされないのは、ただ単に友だちがいないだけなのか、何か理由があって隠されているのか、今後の赤犬の動向も見逃せません。