InRed世代に読んでほしい書籍をご紹介!今回は、『パーフェクト・ビューティ』(幻冬舎)を出版した、モデルの金原杏奈さん推薦の2冊です。
二冊の本が教えてくれた自分自身との向き合い方
東京で生まれ育ち、22歳の時にニューヨークへ引っ越してはや13年。たくさんの人や情報にあふれ、いとも簡単に自分を見失いそうになる環境の中、「本来の自分を生きる」ということを考えるきっかけをくれたのが吉本ばななさんの『「違うこと」をしないこと』という本です。「違うことをしていると、どんどんズレていく。ズレていくから、どんどん苦しくなる」。例えば、思っていることと口に出す言葉が違っていたり、自分の思いと違うことをしていると、本来の自分からかけ離れて、幸せから遠ざかるんだということにハッと気づかされました。自分が今何を思って、どうしたら心地いいのか。都会や忙しさというノイズの中で、一番大切にすべきことが何なのか、自身の在り方を教えてくれた一冊です。
服部みれいさんの『あたらしい自分になる本 増補版─SELF C L E A NING BOOK』は、自分自身を底上げするヒントがたくさん詰まった本です。年を重ねるごとによりよい自分でありたいと思うのは自然なこと。アンチエイジングなんて言葉をよく聞きますが、個人的には質のよい年の重ね方をしたい。そのためには日々のメンテナンスが大切だと思っています。読んでいる間にも、あらゆる方向から自分が整っていく感じがして、散らかった部屋を片付けるように、リセットしたい時に何度も読み返したくなります。
文=金原杏奈
『「違うこと」をしないこと』
吉本ばなな著/KADOKAWA(角川文庫)
本来の自分を生きるには「違うことをしないこと」が大切。ばななさんが試行錯誤の末たどり着いた、本当の自分を思い出し、人生を自由に、心豊かに生きる方法とは。かけがえのない人生を生きるための、吉本ばななさんからの贈り物。
『あたらしい自分になる本 増補版─SELF CLEANING BOOK』
服部みれい著/筑摩書房(ちくま文庫)
心身や身の回りを変えれば世界が変わる。冷えとり、アーユルヴェーダ、ホ・オポノポノなど著者の実体験に基づいた、心と体が生まれ変わる10の知恵を紹介。文庫化にあたり、塩浴など新たな知恵の数々も追加。解説は辛酸なめ子さん。
今回、おすすめ書籍を教えてくれたのは…
金原杏奈さん
1989年生まれ、東京都出身。ニューヨークとLAの2 拠点で暮らし、モデルとして活動しながら、アーユルヴェーダによるセルフケアを発信するデジタルプラットフォーム「Kitchen Pharmacy」を主宰する。
『パーフェクト・ビューティ』
¥1,650/幻冬舎
インドから伝わる世界最古の伝統医学、「アーユルヴェーダ」を使った、誰でも簡単に取り入れられる美容習慣を紹介する。30のオリジナルレシピも掲載。世界の美しい人も夢中の美容法で、心と体の不調を吹き飛ばす!