「5打」以上スコアを縮める秘訣!絶対気をつけるべきこととは…?

ロフトを立てて体は左に向ける


スタンス向きが左、胸はターゲット方向へ向いている状態。
インサイド軌道が強くなり、フックが出る可能性があるため、これは×。

レイアップはローボールが有効で、その条件は「クラブのロフトを立てる」です。

ボールを通常よりも側にセットしますが、このままだとインサイド・アウトの軌道が強くなり、フックが出やすい状態。そこでスタンスを左に向けて、クラブの軌道をストレートに近づけましょう。あとはスタンスに沿って振り抜けば風の影響を受けにくいローボールを打てます。

ボールの位置は通常より右。ハンドファーストが強まり、ロフトも立つ。

ターゲットに対してフェースはスクエア。スタンスはやや左に向ける。

スタンスなりに振り抜いていく。”右プッシュ”を打つ意識でOKだ。

(広告の後にも続きます)

軸キープを意識して即席フェードを打つ


ボールは体の中心より左側にセットする。体の軸は終始キープしよう。(画像左)
フェースローテーションは少なめに。フォローも少し小さめでOKだ。(画像右)

左にハザードがあるときなどはフェードが求められる場面です。ボールを体の中心より左側にセットし、クラブが少しアウトサイドから入ってくる準備をします。

フェースは打ち出し方向へ向け、あとはフェースローテーションをしないように打つだけ。このとき、体の軸が飛球線方向に突っ込まないように意識しましょう。


フェースは打ち出し方向に向けてセット。
打ち込む意識はもたず、「サラッと」打っていこう。

【70~100ヤード】「1番手アップ、グリップ短め」で思ったところに止められる!


グリーンがやわらかくなるので、着弾してからボールが止まるまでの距離が短くなる。
冬場よりもショートしやすくなるので要注意だ。

春はグリーンがやわらかくなり、冬よりもボールが止まりやすい。そのため、スピン量の多いウエッジショットだと、思ったよりもショートしがちになります。


【対策】指2本ぶん短く持とう
短く持つことでヘッドスピードが落ち、そのぶんスピン量が抑えられる。

対策としては番手をひとつ上げ、短くグリップして打つ方法が有効的。グリップを短く持つとヘッドスピードが落ちてスピン量を減らすことができます。

ヘッドスピードが落ちると飛距離もダウンしてしまうので、番手をひとつ上げることで補完しましょう。

コンパクトなスイングで緩まずインパクト

クラブを短く持つことでスピン量を減らす。

スイング全体は緩まずコンパクトに振って、きちんとボールをミートすれば飛距離自体は落ちすぎない。

短く持つとヒール側が浮き、トゥヒットしやすくなるので注意。

前傾を少し深めにとって、ライ角どおりにソールする

(広告の後にも続きます)

【グリーン周辺】グリップは“ちょい強め”で「重くなったラフ」に負けない

春はグリーン周りのラフも厄介です。芝が強くなり水分も含んでいるので、インパクトでの抵抗が大きくなります。

重くなった芝に負けないよう、グリップは少し強めに握りましょう。クラブの先に下げた目土袋を持ち上げられる程度の力感がベストです。

強めのインパクトでしっかり振り抜いていけば、芝の抵抗に負けない。

「ポッコン」の距離感を養う

春芝からの寄せは、フェース上部に当たりスピンが少ない「ポッコン」球が有効。

練習場で、ティーアップしたボールをゴムティーごと打つ練習をしておこう。

スズメノカタビラに要注意!

芝とそっくりの見た目をした雑草「スズメノカタビラ」に要注意。根が強く、インパクト時の抵抗が非常に大きい。

このライからはハーフトップ気味に打って転がしていくのがもっともケガの少ない打ち方だ。

いかがでしたか? アッキー永井氏のレッスンをぜひ参考にしてください。

レッスン=アッキー永井

●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。“アッキー”の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。

写真=田中宏幸
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)