金属バット友保が結婚したいサザエさんのキャラは? 「振り幅残してくれて、しかも茶髪。基本夏は肩出しで一番いい女、それは…」

『サザエさん』で一番いい女

友保 あれはギャルです。22~23歳なんで。で、イクラちゃんが今1~2歳。あと知ってます? タイコくらいですよ、今電話にピンクのカバーかけてるの。

小林 ノリスケの趣味かもしれん。

友保 でも『サザエさん』で一番いい女、深く考えるとなかなかムズイよ。サザエは服作りますからね。そんで全員にイニシャル入れるんです。で、襟は全部海外の牧師さん。

小林 俺はワカメが一番ないな。

友保 それはアニメのワカメやから。

小林 マンガのワカメちがうの?

友保 マンガのワカメ見るともっとないよ。 

小林 (笑)。

友保 長谷川町子ミュージアムがなんでかわからんけど、今ワカメにすごい力入れてて。ワカメのわかめスープとか出してんねん。ワカメ単品グッズいっぱい出して。
 

—ワカメがないのはなぜなんでしょう。

友保 ワカメってもともと乱気流起こす役やったんですよ。それが今やパンツ見せるだけのサバキャラになってしまったんですけど。

—かつてのワカメはそうだったんですね。

友保 もっとパワーありましたね。カツオに次ぐボケやったけど。

小林 責任負わへんイメージがあるな。すべてカツオにおっかぶせてる。

友保 違うねん。お前それワカメが責任負いすぎる回見てないから。

—そんな回あるんですか。

友保 ワカメが重圧に耐える回あるんですよ。

小林 ワカメ重圧に耐える回!?

友保 あいつ幼いから言われたこと額面で全部しょいこんで背中に持ってって悩んで、もういいよ大丈夫よっていう回。だいぶ、あいつも真面目キャラになっちゃいましたからね。その真面目キャラになるときに生まれたのが堀川くん。で、あいつはバズりたいだけの男。

—堀川くんはバズりたいだけ……

友保 あいつほんまTikTokerなんですよ、ただの。わかって変なこと言うてるだけなんですよ。だから俺、(ツートライブ)周平(魂)、(デルマパンゲ)迫田は冷めた目で見てます。

— ワカメが将来どんな男と付き合うのかはちょっと不安かもしれない。

友保 あいつは大丈夫です。たぶん六本木で1番やり手のキャバ嬢ぐらいには大丈夫。

小林 紗栄子みたいになりそう。もしくはカトちゃんの嫁。

友保 いや小林、それお前はちゃんと見てないから、ワカメの動きを。ほんまに言うとワカメは見んでいいです。裏のおばあちゃんと一緒ぐらいのキャラ。

小林 「見ろ」といったり「見んな」と言ったり(笑)。

—あと女性キャラクターですと……伊佐坂先生のところの浮江さん。

友保 浮江さんちょっと幼いですね。タイコの前では。

小林 それはちょっとわかる。

友保 浮江は主張しないのでちょっとキャラが弱いです。で、その主張せえへんのをよしとしてるっていう雑魚感があるんで。タイコはそのへんうまいこと乗ってる。

—「私は何も言わないよ」みたいな。

友保 「私は何も言わないからいいでしょう」っていうね。でも甚六に食わしてもうてる。

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フネの波平への揺るぎなき想い

 —それも友保さんが唱える「伊佐坂家、車のレストアで食ってる」説。

友保 この前甚六が久々にビートル出してくれたんですよ。やっぱ軽やかなもんですよ。新車の感じでビートル乗ってました。でもやっぱ俺はほんまにタイコっすかね。火遊びでもほんちゃんでもタイコ。

—タイコかフネですか。

友保 フネはガチ恋じゃないとちょっとムズいです。こっそり強火なんで、フネは。あれは適当に遊ぶと揉めるタイプで。

小林 青い炎や。

友保 しっかり行かなあかん。見ましたか。波平がこの前カツラ被ってたやつ。若者にならなあかんっていう。

—なんですか「若者にならなあかん」って。

友保 波平が若く見られたいと。最後のオチでヅラ被って家帰って。「あれ、すいません、うちの旦那帰ってません」みたいな風に言われて。「いやいや、わしや」みたいな。

小林 (笑)。

友保 そのヅラもね、変やった。リーゼントみたい。で、「お父さんがヅラなんて〜」みたいなんで、ちょっと家が揉めまくる。で、最後の最後のワンショットが波平がヅラ被って、吉住の宣材写真みたいなポーズする。

小林 吉住の宣材めっちゃいいよな。R-1のときセンター取ってた。

友保 波平が「みんなのおじいちゃん」って言われて、 うわって落ち込んで、若者の格好しようと若いやつの服屋に入っても「お孫さんのですか」って言われて、凹んで。で、バカガキ3人と散歩に行くんすよ。で、木を見て、この木は樹齢何年だみたいになって。で、気づく。この木に比べたら俺なんかまだまだ若者やっていう。 
全然まだまだやな言うて、カツオが……あいつも1個乱したいやつやから、「お父さん、まだまだ生きてよ。父さんまだまだ生きて、もっと『バカもん』って言わすよ!」みたいに言ったら「……バカもん」。

—絞り出すように……(涙)。

友保 ちっちゃく優しく「バカもん」。いい回でしたよ、ほっこり回かい!

—いいオチじゃないですか。

友保 そこで終わったらよかったんですけど、その後ヅラ被ってるから。ヅラ被って吉住で終わってるから(笑)。でも、やっぱフネがそこで怒ったんが、俺はいいなって。フネは波平のあるがままを愛してたんだなって。

—若い波平が好きなわけではない。

友保 波平が好きやから、どうなろうが好きっていう。あそこすごい胸打たれました。

小林 ジジイでいい、波平が好き。

—やっぱりいい女ですね、フネは……。

取材・文/西澤千央 撮影/高木陽春