ミュージカル「三銃士」囲み取材・公開ゲネプロが8日、東京・日生劇場で行われ、出演者の坂本昌之、末澤誠也(Aぇ! group)、屋比久知奈、上口耕平、原田優一、上山竜治、シルビア・グラブ、今井清隆、演出のフィリップ・マッキンリーが登壇した。

 本作は、19世紀フランスの作家アレクサンドル・ディマの代表作をミュージカル化。「三銃士」定番の、憧れの銃士を目指すダルタニャンの成長と恋の物語だけでなく、三銃士のリーダー格であるアトスにも焦点を当て、かつての恋人との間で揺れる愛憎や、ダルタニャンの亡き父を通してアトスとダルタニャンの絆を描き出す。

 三銃士の中でもリーダー的存在のアトスを演じる坂本は「グループではリーダーという立場でやっていましたが、事実上は違いました。ニックネームという形でやっておりましたが、今回、舞台上では役としてリーダーとしてやらせていただいております」と話して笑いを誘うと、「今回、殺陣のシーンが多いので、まず体力をしっかりキープしながら頑張っていきたいと思います。ケガがないように頑張ります」と意気込んだ。

 ダルタニャン役の末澤は、「毎日楽しい稽古場でした。ただ、ハードで。なんとか初日までやってきましたので、千穐楽まで全力で走り切りたいと思います」とあいさつした。

 坂本と末澤は「THE BOY FROM OZ」以来、2年ぶり2度目の共演となる。末澤の成長ぶりについて聞かれると坂本は、隣に立つ末澤をチラリと見て「そんなに変わってないです」とコメント。すると、その言葉をさえぎるように末澤から「身長の話ですか? 身長は変わっていないです!」というツッコミが入り、会場を爆笑させた。

 続けて坂本は「秒で突っ込むね。これが彼の成長です」と楽しそうに笑い、「彼の性格なんでしょうが、真面目で負けず嫌いなところがあり、難しければ難しいほど、頑張って乗り越えようとしているので、成長を著しく感じました」と語った。

 舞台は、28日まで都内・日生劇場ほか、広島、大阪で上演。