アイドルグループ・日向坂46が9月7日と8日、宮崎で「ひなたフェス2024」を開催し計4万人を動員。東京ドーム公演をサプライズ発表した。

“日本のひなた”とも呼ばれる宮崎とは、デビュー当初からつながりの深い日向坂46。会場となったひなた宮崎県総合運動公園では「ひなたエキスポ」と銘打ち、地元企業や行政、商店、学生など様々な人々と協力して作ったコンテンツを展開した。さらに、地元の地産地消や環境に配慮したグッズを制作するなど、SDGsにも積極的に取り組むチャレンジングなイベントに。また、ライブが行われたひなたサンマリンスタジアム宮崎は、スポーツ以外のイベントで使用されるのは今回が初めてで、日向坂46は、同地でライブを行った史上初のアーティストになった。

ライブでは今回の「ひなたフェス2024」へ至る道をVTRで紹介。グループの冠番組「日向坂で会いましょう」(テレビ東京系)で、「宮崎LIVEフェス計画」をプレゼンした佐々木美玲は、「口に出すことは大切」と語った。正源司陽子は「受け入れてくださるのかなという不安」があったと明かすが、実際にメンバーがプロモーションで宮崎を訪れると、「ほんとに皆さん温かくて、実家に帰ったかのような安心感」があったと松田好花が感謝の思いを伝え、さらに高橋未来虹も「その温かさに、私達もイベントで恩返しできたら」と抱負を語った。

そしてライブが進み、終盤に差し掛かった頃、大きなサプライズが用意されていた。VTRで、11月から全国ツアーがスタートすること、そして12月25日・26日に行われるファイナル公演を東京ドームで行なうことが発表された。2021年以来、同地での公演を行っていないグループにとって、再びドームのステージに立つことはまさに“悲願”。特にこの1年は「もう一度、東京ドームに」を合言葉に活動してきた。キャプテンの佐々木久美がグループを代表してマイクを取る。

「全国ツアー、そしてファイナル東京ドーム、決定しましたー! 初めて東京ドームでやらせていただいたときは、(コロナ禍のため)声も出せない状況だったので、完全に皆さんに楽しんでいただける状態での東京ドームは、今回が初となります。そして、ずっとずっと私たちは、宮崎、ひなたフェスの成功、そして、東京ドームでできたらというのを夢にしていたので、12月、その夢が叶うと思うと、とっても嬉しいです。みなさん、ありがとうございます。今回、ひなたフェスというのが、宮崎という場所でライブをやらせていただく、フェスをやらせていただく、ほんとに私たちにとっても、すごく大きな挑戦で。不安も少なからずあったんですけど。ほんとに、日向坂のためにと、ご協力してくださった方がたくさんいて。そしておひさまも、日向坂が宮崎でフェスをやるなら、と来てくださって。こんなに愛を感じたのは、このひなたフェスがあったおかげだなと思います。今回、みなさんのたっくさんの愛に応えられるようにと、フェスやってきましたが、ここで終わりではなく、この宮崎の地から始まって、東京ドームへ、日向坂46、行きたいと思います! 皆さん来てくれますかー! ありがとうございます。みんないろんな気持ちがある中で活動してきたんですけど、この私たちと皆さんで繋がってる愛が消えることは、絶対にないと思うので、その愛を信じて、突き進みたいと思います。そして、最後にもう一曲、歌いたいと思うんですけど。もちろん、約束の彼の地という意味もありますが、ここに、この宮崎という場所にたどり着けたのも、おひさまの皆さんのおかげです。その思いを込めて、みんなで歌いましょう。約束の卵!」。

そして、東京ドームへの思いを歌った楽曲「約束の卵2020」を合唱。佐々木久美の「おひさま、大好きー!」の言葉とともに、盛大な花火が上がり、2日間にわたる「ひなたフェス2024」を締めくくった。