初代タイガーマスク(佐山サトル)が10日、故・小林邦昭さんへ向けた追悼文を発表した。
1976年に新日本でデビューした佐山にとって小林さんは3年先輩にあたる。81年にタイガーマスクに変身した1年後の82年に海外遠征から帰国した小林さんとの抗争が勃発。タイガーマスクブームに拍車をかけ、小林さんは“虎ハンター”と称された。83年8月の初代タイガー引退によって抗争は幕を下ろしたが、95年に再会対決が実現。その後もリアルジャパン、レジェンド・ザ・プロレスリングで往年の名勝負が再現された。
初代タイガーはこの日、ストロングスタイルを通じて追悼文を発表した。愛弟子の4代目タイガーマスクからの連絡で訃報を伝えられた初代タイガーは2週間前に小林さんと電話で会話したばかり。3日前に連絡を取ったものの返信がなく、心配していた矢先の訃報に「私は体が沈み込むのが分かりました」と大きなショックを受け、「青春を共有した戦友 最高のライバル 思い出は沢山沢山あります。小林さん有難う御座いました」と哀悼の意を表した。
【佐山サトルの追悼文】
今朝、電話が鳴り響いた時、嫌な予感がしました。体調が悪いのは、二週間前の電話の声で、わかっていました。その時、『俺達、良い試合をしたなあ』と言うので、タイガーマスクでの試合の事かなと思い、私はその気で思い出を話すと、何と、小林さんは若手時代の事を淡々と意味深げに話すのです。
五分位で疲れたトーンになって来たので、『元気になってメシ行こう!』『それじゃ元気で!』『元気で!』と言い合って電話を切りました。
3日前掛けた電話の返信がなく、心配をしていたところへ、四代目からの電話です。
私は体が沈み込むのが分かりました。
青春を共有した戦友
最高のライバル
思い出は沢山沢山あります。
小林さん有難う御座いました。
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