ロウが現地時間9日、カナダ・アルバータ州カルガリーで行われ、アダム・ピアースGMが10・5アトランタ大会『バッド・ブラッド』でドリュー・マッキンタイアとCMパンクの再戦をヘル・イン・ア・セル・マッチで行うことを決めた。
パンクが今年1月にWWE復帰を果たして以来、マッキンタイアとの遺恨は今なお続いている。8・3『サマースラム』でマッキンタイアが勝利したものの、8・31『バッシュ・イン・ベルリン』ではパンクがストラップマッチで雪辱。収まらないマッキンタイアは先週、パンクを襲撃して病院送りにし、「まだ何も終わってねえ」と抗争継続を宣言した。
この日、リングに登場したマッキンタイアは「パンクは今年だけで3回も俺の世界王座戦を邪魔しやがった。サマースラムで俺はヤツをピンフォールした。4コーナーをタッチしただけで俺との因縁が終わるとでも思ってんのか? そんなわけねえだろ」とあらためて強調。元世界ヘビー級王者のバティスタ(デイヴ・バウティスタ)と共演し、ハリウッドデビュー作品となった映画『ザ・キラーズゲーム』を宣伝した。
「悪いニュースが一つだけある」と続けたマッキンタイアは実況席のウェイド・バレットに目を向けた。先週、パンクを襲撃した際、制止に入ったのがバレットだった。「お前とは旧友だ。数十年来の付き合いだよな。俺がCMパンクにトドメを刺そうとした時、なぜ止めた?」と問いかけたマッキンタイアは「怒ってはいない。残念なだけだ。2度目はないぞ。次やったらキレるぞ。俺をキレさせたらどうなるのかわかってるよな?」と警告した。
そこへやってきたのがピアースGM。「ドリュー、お前どうしたんだ? CMパンクの次は旧友と喧嘩か? リングに戻れ。言いたいことがあるんだ」と割って入ると、「今朝CMパンクと話した。彼はこう言ってたぞ。『ドリューとはまだ終わっていない』とな」と語りかけた。
マッキンタイアは「あんな目にあっても、まだ俺とやりたがっているなんて信じられないな」と疑いながらも、「だが、てめえの話に乗ってやろう。もし、その話が本当ならパンクは本当に死ぬことになるぞ」と予告。するとピアースGMは「もう終わらせよう。私もパンクもストラップマッチで決着と思っていた。なのに先週、お前はパンクを襲った。もう終わらせる」とうんざりと言わんばかりで、「『バッド・ブラッド』で決着だ。これで最後になると確信している。ようやく私も落ち着ける」とし、両者の3度目の対決をヘル・イン・ア・セル戦で行うことを決めた。
ヘル・イン・ア・セル戦は27年前の1997年10月『バッド・ブラッド』における「ショーン・マイケルズvsジ・アンダーテイカー」で初めて行われた形式。金網に囲まれたリングで反則裁定なしで戦う。金網の天井も戦場となり、98年にアンダーテイカーがマンカインドを天井から叩き落とした名場面は語り草となっている。今年3度目の対決でマッキンタイアとパンクが逃げ場のない舞台で決着をつける。
今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。