誰にとっても、関係のあるお話

アップルは、地道にアクセシビリティ機能を充実させていることも知っておきたい。一度、設定アプリのアクセシビリティを開いてみていただきたい。たとえば、弱視だったり色弱だったり、手が不自由だったり……などの何らかの障害があってもiPhoneを使えるようにするための機能がたくさん備えられて、今も改善されている。

iOS 18では、インカメラを使った視線トラッキング機能が追加される。パブリックベータで試してみたが、それなりに便利に使える。もちろん、(完全に目が覆われた状態で)条件のよいVision Proの視線入力ほど正確に動くわけではないが、それでもこの機能があるおかげでiPhoneを使えるようになって自由に、さまざまなことができるようになる人がいるのかもしれないと思うと、なんだか胸が熱くなる気がする。

いつかは我々だって歳を取るし、病気やアクシデントでスマホを思い通りに扱えなくなることがあるかもしれない。いや、そういう日はおそらくきっと来る。そんな時でも、うろたえずにデバイスの助けを借りられる未来が来るのではないかと期待している。

(村上タクタ)