『ネタバレ禁止×ビアガーデンプロレス in UENO』が10日、東京・上野恩賜公園野外ステージで行われ、KO-Dタッグ選手権試合「王者・クリス・ブルックス&正田壮史vs挑戦者・MAO&勝俣瞬馬」(9・20新宿)へ向けた公開調印式が行われ、“しゅんまお”が1年4ヵ月ぶりの王座奪還を宣言した。
しゅんまおは昨年1・3後楽園大会でKO-Dタッグを戴冠。独自の防衛ロードを歩んだが、勝俣が足の負傷で欠場となり、同年5月に無念の返上。今年1月の勝俣復帰から8ヵ月、9・20新宿大会で満を持してタッグ王座返り咲きに乗り出すことになった。
MAOは「去年5月、俺たちは防衛ロードまっしぐらで瞬馬の骨折、欠場で返上。俺たちの防衛ロードが止まってから1年ちょっと。瞬馬の復帰から、いつでもいける状態だったけど、俺はあえてこれを切り札として取っておいた」と言い切った。「なぜ切り札を切ったかというと、まず上野勇希がKO-D無差別を獲られてしまった。The37KAMIINAにとって、DDTにとって、ピンチのタイミング」と判断し、それを打破する起爆剤としてタッグ王座獲りを遂げるつもりだ。
「相手は正直、俺たちの足元にも及ばない。しゅんまおのライバルはCDK(クリス&高梨将弘)だけ。クリス&正田は俺たちのライバルじゃない」と断言したMAOは「CDKじゃないシャーデンフロイデ・インターナショナルなんて、負ける気が全くしない。サクッとKO-Dタッグ獲って、またしゅんまおが去年の続きを見せてやるから、みんな置いていかれるなよ!」と勝利を確信。勝俣は「僕のせいで返上して、すごく悔しい思いをして、MAOちゃんに迷惑かけてしまって。MAOちゃんが『KO-Dタッグ目指そう』と言ってくれてうれしかった」といい、「まだまだ青春の続きを見せていきたいので、獲って青春を走って行きたい」と呼応するように返上からの続きを誓った。
クリス&正田は8・10大阪大会で遠藤哲哉&飯野雄貴を破って第83代王者に君臨。これが初防衛戦となる。クリスは「しゅんまおのライバルはCDKだったかもしれないけど、前に(8・10大阪で)挑戦したとき、ベルト獲れるのか楽しみがあった。正田のテストだった。9月20日、その感じがあると思う。私は心配してない」とパートナーの正田を信頼。「でも(9・7)大阪大会、上野&To-yにギリギリ勝った。上野&To-yはトップチームじゃない。挑戦者はしゅんまお。それはちょっと心配」とはしながらも、「勝つか負けるか必要ない。DDTだけの、我々のテイストのプロレスをやりたい。しゅんまおのプロレス、クリス&正田のプロレス、見せるの楽しみ」と胸を躍らせた。
一方、正田は「しゅんまおのライバルはCDKと言われて、この前の大阪ではギリギリ勝ったけど、自分のなかでは自分なりの進化をしてる」とMAOの発言に反発。初戴冠となったタッグ王座をいきなり失うつもりはさらさらなく、「タイトルマッチの時サクっとは勝てないだろうけど、何がなんでも這いつくばってでも絶対に防衛して、次の道に行きたいと思います」と苦戦を覚悟のうえで防衛にかける執念をむき出しにした。
正田の「進化」発言にMAOは「正田が進化しているって、表面的にはそうかもしれないけど、僕は裏付けを感じていない」とバッサリ。「クリスがダメな時に正田がカバーできるかって言ったら、そうは思えない。クリスがダメなら引っ張られちゃう。しゅんまおは2人で常に10を保てるチームなので、瞬馬が2になったら時は僕が8になれるし、俺が3になったら瞬馬が7になれるし、それがしゅんまおの一番の強み」とタッグチームとしての差を強調し、「正田が進化してもCDKの域に達していない」と断言した。
勝俣も「僕は正田選手とはあまり戦ったことないけど、すごくいいものを持ってるけど使えてないという印象。まだ顔じゃないかな」と厳しい発言を口に。これを受けて正田は「僕のなかではMAOさんとUNIVERSALのタイトルマッチで戦った時から散々言われて。今でも“顔じゃない”とか言われるなかで、それで納得するわけでもないし、当日の試合が成長を見せる裏付けにもなると思う」と言い返し、タッグ王座防衛で覆す構えをみせた。