11日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、パワハラ疑惑に揺れる斎藤元彦兵庫県知事について報道しました。
同番組によると明日にもすべての県議会議員から辞職要求が出される見通しとのことで、司会の谷原章介さんはパックンことパトリック・ハーランさんの見解に腕組みをして聞き入っていました。
■続投の意思「変わりはありませんね」
斎藤知事は、自身のパワハラ疑惑などを告発した元西播磨県民局長に対し第三者機関での調査を行うことなく、懲戒処分を行いました。当該の元局長に対して「嘘八百」などの発言もしており、元局長は処分の後に自死しています。
兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)で証人尋問を受けた斎藤知事は、報道陣からの「自身の進退についての考えに変化は?」という質問に、「とくに気持ちに変わりはありませんね」と返答。
さらに「日々の業務をしっかりやっていきたい」と、辞職の意志はないことを明らかにしています。
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■全議員が辞職要求をする事態に
86人いる兵庫県議会の全議員が、知事に対して辞職要求をする事態にまで発展している、今回の事案。
しかし斎藤知事は、県民からは激励の声が届いていると話し、「『いろんな声があると思うけど、若いのだからしっかり頑張ってほしい』という声が、私には直接届いていますね」と話しています。
しかし、同番組の取材によると、県民136人のうち120人、およそ88%が「辞めるべき」と回答していたそうです。
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■アメリカの政治家に近い傾向
谷原さんに意見を求められたパックンは、「アメリカ人の感覚でいうと、まだ何も立証されていない段階で身を引くのは、ちょっと時期尚早じゃないかと。アメリカでは、有罪判決を受けた人でも次の大統領を目指しているので…」と、アメリカ大統領選を例に持論を展開。
続けて「ですから、まだ調査中の段階です。自分は潔白だと信じている『ここまで県民のために一生懸命やっている、貢献している、疑惑を持たれたからって身を引くわけにはいかない』というのは、意外とアメリカの政治家に近いです」と、私見を述べています。
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■告発者の死と「日本の国民性」
元衆院議員の金子恵美さんが、「告発者が亡くなっているのが現実、事実だと思います」と反論すると、パックンも、「そうですね、それもありますよ」「日本の国民性から見れば不審に感じるかと思います」と理解を示す発言も。
谷原さんは「それは、その告発文を出していないとかではなく、告発文を出した当の本人が亡くなっているということも大きいと思いますね」と、自身の考えを述べていました。
(文/Sirabee 編集部・星子)