——私もいつか、長く付き合える名品を手にしたい。そんなふうに思ったことはありませんか?素敵な名品を身につけているあの人は、どのようなタイミングでアイテムと出会い、購入に至ったのでしょうか。新連載「キャリアに寄り添う名品」では、ジュエリー・ウォッチ・バッグなど、仕事を頑張るあの人のそばに寄り添う、名品とのストーリーに迫ります。初回はパラナビ編集長・岡部の思い入れのある腕時計をご紹介します。
- 今回の名品
レベルソ・クラシック・スモール・デュエット/JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)
先輩からの「似合う」の言葉がずっと心に残っていた
——まずは、このウォッチとの出会いについて教えてください。
私は新卒からずっと出版社で雑誌の編集の仕事をしていました。1社目、2社目ともに自分より上のアラフォー世代の女性誌を担当していたため、同世代の友人たちよりも知る人ぞ知る「名品」と呼ばれるアイテムに触れる機会が比較的多かったように思います。そんな中で、ウォッチやジュエリーに精通したベテラン編集者の方と話す機会も少なからずありました。そうした先輩のうちの1人が「岡部ちゃんはレベルソが似合うと思う」と言ってくださったのが、レベルソを知ったきっかけです。
どんなウォッチなんだろうと調べてみると、オリジナリティがありつつエレガントな雰囲気を纏ったウォッチでした。当時の私は、先輩方からするとペーペーで、若さしか取り柄がないような存在。モードでファッショナブルで、少し攻撃的(笑)な先輩たちに囲まれ、正直圧倒されながら働いていました。そんなときに、このような素敵なウォッチが似合うと先輩から言ってもらえたことがすごく嬉しくて、その後もずっと心に残っていたんです。
——先輩の言葉を通じて、レベルソというウォッチの存在を初めて知ったのですね。
そうですね、26、7歳の頃だったと思います。その後ビジネス系の出版社に転職したのですが、そこでは時計の特集なども担当するようになり、その中でまたレベルソと出会うことになります。以前は先輩の仕事で扱ってきたアイテムに、今度は自分自身の企画として再び巡り会えたことが嬉しくて。記事を編集する中でさらにレベルソの魅力を深く知ることができて、やっぱりいい時計だなという実感が増しました。
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レベルソは30代半ばまでのキャリアの集大成
——20代後半でレベルソに出会い、実際に購入したのは何歳のときだったのでしょうか。
35歳のときです。転職してお給料が上がったことに加えて、これから産休に入るという、ひと区切りのタイミングでもありました。これまで仕事を頑張ってきた証として、そろそろ長く付き合えるウォッチを自分の力で買いたいと思っていたときに、ボーナスで購入しました。
今振り返ると、本気でお金を貯めていたら20代のうちに買えなかったことはないと思うんです。でも、自分にふさわしいタイミングで手にできたのかなと思います。
2021年1月に購入(本人私物)
——レベルソを購入する以前は、日常的にウォッチを愛用していましたか?
仕事でアンティークウォッチの話を聞いたことをきっかけに、カルティエやIWCのアンティークを購入したことがあります。しかし、日常的に着用するほどではありませんでしたね。ブランドのブティックで新品を購入したのは、レベルソが初めてです。