みなさん、9月10日は「コンタクトレンズの日」だとご存じでしょうか。この日をより一層盛り上げるために行われた日本コンタクトレンズ協会が主催するセミナーでは、コンタクトレンズユーザーの購入実態やコンプライアンス意識についての調査結果の発表などが行われました。
是非本記事で、普段何気なく使用するコンタクトレンズとの関わり方について、見直すきっかけにしてみてくださいね!
コンタクトレンズユーザーのみなさん、コンプライアンス意識ありますか?
出典:beautyまとめ
今回の日本コンタクトレンズ協会の「コンタクトレンズの正しい使用と更なる普及に向けた」消費者実態調査の結果によると、主に若年層のカラーコンタクトレンズユーザーの眼科受診が低く、いかにして受診を推奨するかが浮き彫りとなりました。
そして特にコンタクトレンズのコンプライアンスが低い方は、眼障害が多くいる傾向となりました。
正しいコンタクトレンズの使用方法を見聞きしたことがない方が増えており、海外の販売店からの個人輸入や雑貨店・ディスカウント店等での購入も増加。非対面販売チャネルでの購入者に対して、眼科受診やコンプライアンスの重要性と、目の健康についての更なる訴求が必要であることがわかりました。
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コンプライアンス軽視で起こる深刻な眼障害とは?
出典:beautyまとめ
聖マリアンナ医科大学・川崎市立多摩病院の松澤医師によると、
コンプライアンスの軽視による眼障害として、コンタクトレンズ装着方法の問題を解説。
長時間の装用や就寝時の装用は角膜に負担をかけています。これによって、かすみや充血などの急性症状が生じることがあり、さらに、酸素の通りがわるいコンタクトレンズを長期間使用することで、角膜内皮細胞の減少や、角膜混濁などの不可逆性の障害が生じるとのこと。
これらは自覚症状がわかりにくい難点があります。
また、レンズケアを含めた衛生管理の問題もコンプライアンスの1つとしてあげられました。レンズケースに細菌が入っていることを想定し、レンズを装用する前は、しっかりすすいで、レンズケースは毎回乾燥し、定期的に交換することが大切とのことです。
そして、緑膿菌やアカントアメーバによる角膜潰瘍についても懸念。どちらも水中や土壌、家庭にも存在し、重症コンタクトレンズ関連感染症の原因病原体の1つとのことです。
永続的な視力障害が残る可能性もあるため、正しい衛生管理を徹底することが必要不可欠でしょう。
最後に、昨今、眼科での定期検査を受けない方が多く、正しい知識がない方が増えていることに関して、より充実した知識提供が必要であると展開されましたよ。