お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気(38歳)が、9月12日に放送されたバラエティ番組「オドオド×ハラハラ」(フジテレビ系)に出演。“にわかアニメ好き”との線引きをするべく、「アニメ好きは免許制にすべし」との極論を提唱した。
番組は今回、100名のオーディエンスを前に、多少強引な極論を演説してどれだけ心を動かされたかを競う新企画「支持率を上げろ!極論演説王」を放送。岩井は「アニメ好きは免許制にすべし」「好きっていうのは自由っちゃ自由なんですけど、ある程度、免許みたいなものを設けてくれないと困ることがある」との極論を提唱する。
岩井は「僕は毎クール、アニメを30〜40本始まるのを、全部一旦見てるんです。アニメの仕事とかもしてる中で、最近アニメが皆さんに見てもらえるようにいろいろなってきてるわけじゃないですか。その中で、アニメで稼ごうっていうタレントが増えてきたんですよね」と、この極論を提唱するに至った背景を語る。
具体的には「共演したりする時に『アニメ好きなんですよ、僕も』みたいな、言ってくれる人がいるんですよ。僕がアニメ好きって知ってくれてて。その時、やっぱりすごく困って。その時に僕が『何のアニメ好きなんですか?』とか質問するじゃないですか。そうすると、返ってくるのがだいたい『鬼滅の刃』か『推しの子』なんですよね。それって(アニメが好きというより)『鬼滅の刃』と『推しの子』が好きなだけじゃんっていうね。流行ってる時だけバレー(ボール)見る人いるでしょ? あれと一緒なんですよね」とピシャリ。
そのため「気をつけて、一応、『今のクール、何見てるんですか?』って、結構広い感じで聞くと、『いや〜、なんか今期はまだ見れてないんですけど』って。いや、アニメ好きじゃないじゃないですか!って。結局そういうタレントさんと、アニメの番組でね、共演するときにそいつの尻拭いしなきゃいけない時間に、僕はなるわけですよ。この人が『本当にアニメ好き』って成立するために、コメントを僕が発しないといけないみたいな状態になるんで、非常にめんどくさいことが起こってる。免許制にしていただければ、変な空気は生まれない」と実感を込めて語った。
これにタレント・小籔千豊は「僕も全然この手の気持ちはわかるんですけど、よくある論争で言うと、アニメ好きは得するかもわからへんけど、母体であるアニメ会社は、ライトユーザーも引き入れることでお金回ったりするし、中途半端なオタクが『にわか来んな!』することによって、制作会社にお金が入らない、アニメが制作できない、予算が減っていく、日本のアニメという素晴らしい文化が衰退していく、クールジャパンのひとつがなくなっていく。だからこいつは国家を転覆させようとしている。クールジャパン潰しです」と指摘する。
これに岩井は「結局ね、そうやってライトユーザーに好かれるのはいいんですけど、ライト向けにどんどん作るようになっていっちゃうんですよね。結局ね、うっすい作品になって、万遍なくみんなに届く、あんまり面白くない作品がまん延しちゃう」と反論した。
こうした岩井の意見に、女優・宮澤エマは「私、結構気持ちは分かるんですよ。話を聞きながら『確かにな』と思ってたんですけど」と話した上で、「でも聞けば聞くほど、数見てる方が偉いのか? 一つの作品をめちゃくちゃ見てそれが好きなんだって言ってる人だって『アニメが好きだ!』って言いたいと思うんですよ」とコメント。ただ、これに岩井は「それはね、『鬼滅が好き』って言ってほしいですね。『アニメが好き』って言うとやっぱり勘違いしちゃう人がいっぱいいて」と語る。
ちなみに、「何作品くらい見てたらアニメ好きのバロメーターに?」との質問に、岩井は「月30〜40始まるんで…15(作品)」と答えると、スタジオから「厳しい!」「ただ強制してるだけ」との声が飛んだ。