県職員に対するパワハラ疑惑や数々のオネダリ疑惑を追及されてきた兵庫県の斎藤元彦知事。百条委員会ではポーカーフェイスを貫いてきたが、9月11日の定例会見では、初めて涙ぐむ姿を見せた。翌12日、登庁した斎藤知事は「物価高騰対策を含めた補正予算をしっかりやっていく」と述べて、続投の意思を示した。
その日にオンエアされたTBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」では、不信任決議案が提出される見込みとして、可決された場合は知事が失職するか、知事が議会を解散させるか、2つの道があると解説した。これを受けてコメントを求められたお笑いタレントのカンニング竹山は、「僕みたいな素人が言うのもアレですけど」と前置きしつつも「頭脳明快すぎて人間としての地頭が悪かったんだなと思うんですよ」とバッサリ。
その後、竹山は「告発された時に人が亡くなってるわけですよ」と、告発文書を作成して7月7日に自ら命を絶った職員について言及してこう続けた。
「人が亡くなってるわけですよ。部下の職員が亡くなってるわけですよ。その時に『嘘八百』って言ってるわけです。このことだけでも責任者としたら辞めていい条件はそろってるんです。だって、部下が亡くなっちゃってるんだから。『その責任取っていいでしょ、あんた』って言うけど、それもできないんですよ。それもできないリーダーがリーダーと言えますか」
この発言にネット上では《竹山さん、それは違う》《嘘八百発言の時は亡くなってなかったよ》《時系列がめちゃくちゃ》といったツッコミが寄せられていた。
「元県民局長が斎藤知事の疑惑を告発する文書を報道機関などに送付したのが今年3月12日。その後、斎藤知事が“告発者探し”を行ったとされ、結果的に県民局長は6回も事情聴取を受けました。斎藤知事が会見で『事実無根』『嘘八百』『公務員として失格』などと告発文書をこき下ろしたのは3月26日のこと。竹山さんの発言を真に受けた視聴者は、まるで元県民局長が亡くなった後に『嘘八百』と言ったかのよう。事実と異なる発言で印象操作をしていると批判されても仕方ないかもしれません」(メディア誌ライター)
各局のワイドショーで批判の的となっている斎藤知事だが、発言内容や時系列は正確に伝えてほしいものだ。