「回転寿司、何から食べる?」1000日以上連続で寿司を食べ続ける愛好家に聞いた“満足度が上がる回転寿司の食べ方”とは?の画像一覧
寿司といえば高級なメニューの代名詞だが、回転寿司ならコスパよく気軽に楽しむことができる。しかし、好きなものを好きな順番で食べることができるため、逆に何から食べようか迷ってしまう方も多いのでは?
そこで今回は1,000日以上連続で寿司を食し、その累計が30000カンを超えるという「寿司リーマン」さんに、回転寿司でより満足度が上がる食べ方を教えてもらった。
高級寿司店のコースと同じ順番がおすすめ
カウンター寿司に比べると自由度の高い回転寿司。好きなものを好きな順番で食べられるとあって、毎回何から注文するか迷ってしまう。高級寿司から回転寿司まで幅広く寿司を食べてきた寿司リーマンさんのおすすめの食べ方は?
「一般的な寿司の定石で言うと、味が淡白なものから濃いものにシフトしていくのがおすすめです。たとえば、最初に濃い味付けの穴子を食べると、以降もその味に引っ張られて味を感じにくくなってしまいます。さらに、食感の異なるものを順番に食べることで飽きないように工夫するのも良いですね」(寿司リーマンさん)
① 白身魚やイカ
② まぐろ(赤身→中トロ→大トロ)
③ コハダ・アジ・イワシなどのひかりもの
④ 貝
⑤ ウニ・イクラなど個性の強いもの
⑥ アナゴ
「最初は淡泊で安定感のある白身魚やイカ、その次はまぐろがおすすめですね。ここで赤身→中トロ→大トロと続けて食べ比べることで味の違いもわかります。その後はコハダやアジ、イワシなどのひかりもので口の中をさっぱりさせます。
続いて食感に特徴のある貝を楽しんで、終盤にウニやイクラなどの個性の強いもの、最後に味の濃いアナゴで締める。食べたい人はその後に卵焼きやデザートを食べても良いですね」(寿司リーマンさん)
この順番はコースで出てくるカウンター寿司とほぼ同じなため、回転寿司でもこの流れに沿うことで満足度が高くなるのだそう。
「でも、寿司マニアとして言わせてもらうと、寿司は非常にフリースタイルな食べ物。回転寿司は自分で選べるのが醍醐味ですから、好きなネタを好きなだけ好きな順番で食べるのが良いと思いますね。
極端な話、魚が苦手な方なら肉の寿司ばかりでもOK。最近の回転寿司には牛肉・豚肉・鶏肉・ハンバーグやから揚げ、ミートボールもあるので、わさびをうまく使いながら食べると肉オンリーでも楽しいのではないでしょうか」(寿司リーマンさん)
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「これ頼んだらツウ」なネタとは?
他の人と一緒に寿司を食べる場合や、ちょっと高級なカウンター寿司に行った際、ウニや海老などの人気メニューばかり楽しむのが少し恥ずかしくなることもある。「寿司屋でこれを頼めばカッコ良い!」なネタはどれなのだろうか。
「先ほどお伝えしたようにカウンター寿司での順番を意識して、まず白身から食べ始めると慣れているように見えるかもしれません。
さらに、回転寿司でコハダを頼んでいたらだいぶツウですね。コハダは基本的に寿司屋でしか出てこない魚で、実は寿司以外では美味しくない魚なんです。骨や臭みなどの影響があるからなのですが、塩を当てて、酢で締めて……と仕込みにも一番手がかかります。寿司職人さんの技術が最も詰まっているネタですね。
なのでコハダが美味しい店は間違いない。回転寿司でもスシローのコハダはうまいです!ぜひ意識して食べてみてほしいですね」(寿司リーマンさん)
回転寿司は好きなように食べるのがきっと一番美味しい。しかし、失敗したくないor最大級の満足感を得たい場合には順番を工夫することで、より美味しさが増すかもしれない。さらにコハダに注目することでちょっとツウな楽しみ方もできるとは!次回から早速試してみたい!
寿司リーマン
寿司を愛してやまない32歳ビジネスパーソン。株式会社SUMESHI代表。月給の7割を寿司に投資し、現在1,000日以上連続で寿司を食す生活を送る。その累計は30000カンにおよぶ。早稲田大学を卒業後、株式会社リク ルートキャリア(現・リクルート)にて勤務。25歳のとき、石川県の名店「太平寿し」を訪れたことをきっかけに寿司に魅了される。2020年に 「寿司リーマン」として、Instagramで食べ歩きの発信を開始。全国のオススメ店を紹介するYouTubeも運営し、寿司に特化したSNSは総フォロワー17万人を誇る。現在は、株式会社 SUMESHIを設立し、起業。寿司の可能性に着目した事業を複数展開している。
取材・文/松本果歩