『トップガン マーヴェリック』でのイヤなヤツぶりは演技だった! ハリウッド最注目のグレン・パウエル主演・製作・脚本による傑作クライム・コメディ【ヒットマン】

演じることに役立つ学問 

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ひとりの中にはいろんな人格があるのかも 

 『ヒットマン』(2023) Hit Man 上映時間:1時間55分/アメリカ
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:リチャード・リンクレイター、グレン・パウエル
出演:グレン・パウエル(兼製作)、アドリア・アルホナ 他

大学教授ゲイリー(パウエル)は、ひょんなことから警察のおとり捜査で殺し屋役をするハメに。依頼人にピッタリの殺し屋像を作り上げることに意外な才能を発揮し、次々と手柄を上げるが、夫を殺してほしいという美女と恋におちてしまい…? 人間ドラマの名手リンクレイター監督が、実話を元にしゃれたクライム・コメディに仕立てあげた。注目すべきは、主演のパウエル。『トップガン マーヴェリック』(2022)ではパイロットのエリート候補生ハングマンをイヤミたっぷりに演じていたが、こちらでは地味な教師から、クセ強めの犯罪者たち、そして第二の自分となる素敵な殺し屋まで説得力ある演技を披露、そのうえ、製作と共同脚本まで手がけたというから大注目の才能誕生だ。ヒロインを演じたアルホナのフレッシュな魅力も印象的。