「Windows 10」サポート終了の対応はお早めに、Windows 7の時の「狂騒曲」を振り返る

●余裕をもって検討して、納得のいくWindows 11 PCを



 われわれはこれまで、エコポイントや消費税率の引き上げ、新型コロナ、震災、水害など大きな制度改正や災害のたびに、買い替えや買い占め、買いだめなどの急激な需要の発生を経験し、振り回されてきた。

 それと同じくWindows 7のEOSの時も、店頭に買い求めやすいPCはなくなり、在庫不足や価格の高騰などが起きた。仕方なく、自分にとってオーバースペックなPCを購入せざるを得なかった人もいるだろう。

 そうならないためにも、今から買い替えを検討し、余裕をもって対応したい。焦って自分に合わないPCを購入するよりも、適正な価格のタイミングで自分の納得のいくPCを購入したい。

 幸いにもWindows 10のEOSは25年10月で、年末商戦の前だ。Windows 7のEOSのような、年度末商戦の1月とは違う。品数もそれなりに豊富かもしれない。ただ、早めに動いて損はないだろう。

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●各ベンダーの特設サイトも参照に



 マイクロソフトはもちろん、各PCベンダーもWindows 10のEOSをアナウンスしはじめている。

 例えば、FMVを提供している富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は8月19日に特設サイト(https://www.fmworld.net/fmv/win10/end/?from=bcn/2409)を公開。かわいらしい熊の父と娘のキャラクターが、Q&A形式でやさしく説明しながら、EOSの対応をわかりやすく促してる。

 主な問いは次の四つ。(1)サポート終了になると、どうなるの?(2)新しいパソコンへのデータ移行って大変じゃない?(3)最新パソコンって何がすごいの?(4)教えて!おすすめの最新FMV。

 BCNランキングを見てもわかる通り、EOSに向けた駆け込み需要は今回も発生する可能性が高い。各PCベンダーのEOS対応ページを見ながら、今のうちから対策を検討するといいだろう。(BCN・細田 立圭志)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。