富士初見参のBMWがトップタイムをマーク。トヨタ勢は8号車が5番手|WEC富士FP2

 世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースのフリー走行2回目は、BMWの15号車がトップとなった。

 FP1と変わらず曇り空の富士スピードウェイ。気温は26度、路面温度37度で90分間のセッションがスタートした。

 FP1で赤旗の原因となってしまったユナイテッド・オートスポーツの59号車マクラーレンも含め、全36台が一斉にコースインしていった。

 ここでは予選シミュレーションか、アタックを行なうマシンが多く、まずはダニール・クビアトがドライブするランボルギーニ63号車が1分30秒台に突入。他のマシンがそれを続々と上回っていった。

 セッション開始から15分、一旦アタックが落ち着いたタイミングでのトップはBMW15号車のドリス・ヴァントール。1分29秒812をマークした後、さらに1分29秒577までタイムを更新した。

 それに肉薄したのがポルシェ5号車で、マット・キャンベルが0.009秒差の2番手につけた。キャデラック2号車のアレックス・リンも1分29秒592で3番手と、トップ3は僅差だ。

 トヨタ8号車は平川亮のドライブで5番手、トヨタ7号車はマイク・コンウェイが9番手とした。

 その後は各車がロングランを開始。1分31〜32秒台で走行を重ねていった。

 大きなクラッシュなどもなく90分のセッションが終了。ハイパーカークラスの最終結果はセッション序盤の隊列のまま、BMWの15号車がトップ。2番手にポルシェ5号車、3番手にキャデラック2号車というオーダーだった。トヨタ勢は8号車が5番手、7号車が9番手となっている。

 タイトルコンテンダーであるポルシェ6号車、トヨタ7号車、フェラーリ50号車はいずれも僚機の方がポジションが上という結果となったが、日曜日の決勝に向けて牙を研いでいたのだろうか。

 なお、クラス14番手となったプジョー93号車や、17番手のランボルギーニ63号車などには、ピット入り口の白線を横切ったとしてこのセッション中に5分間のストップ&ゴーペナルティが科されている。

 他にもトラックリミット違反で警告が与えられているマシンも多く、予選や決勝ではいかにこうした違反を避けるかも重要となってくるだろう。

 LMGT3クラスは、TFスポーツ82号車コルベットの小林洋史がセッション序盤に1分40秒851を記録ししばらくトップを維持していたものの、最終的にビスタAFコルセ55号車フェラーリがセッションをトップで終えた。

 それでも、82号車は2番手。他の日本人ドライバーが乗るチームは、木村武史のアコーディスASPチーム87号車レクサスがクラス5番手、佐藤万璃音のユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレンが6番手と揃って上位に入った。またDステーション・レーシングの777号車アストンマーティンはクラス11番手となっている。