餃子専門店を運営する大阪王将が、2024年9月15日で55周年を迎える。これに先立って、「55モデル店舗」と称して「大阪王将 鷺沼駅前通り店」を9月13日にオープンした。同店舗は、これまでの大衆中華というイメージに加えて時代に合ったスタイルを目指す新モデル店舗となる。
●さまざまなシーンで利用できる場
大阪王将 鷺沼駅前通り店は、ガッツリ飯を求めて来店する来店客だけでなく、子ども連れのファミリーでも来店しやすい環境を整えている。道路に面した入口は、壁一面がガラス貼り。淡い色使いや木の温もりを感じる空間に、中華らしい“赤”色をアクセントにしている。天井が高く、通路も広く設計。ベビーカーでの移動もスムーズだ。座席は幅広のクッションシートにして、ゆっくりと食事が楽しめる。Wi-Fiやコンセント席を用意し、食事だけでなく、さまざまなシーンで利用できる場に仕上げた。
時代の変化とともに「おなかいっぱい」の定義が変わってきたという点で、メニューは「野菜を食べたい」「いろんなメニューを少しずつ食べたい」というニーズに対応。ガッツリとした茶色い料理だけではなく、食材にパプリカをはじめとした彩り豊かな野菜を取り入れたほか、ハーフサイズのメニューを充実させた。ヘルシードリンクと組み合わせれば、健康的なランチにすることもできる。
スタッフのユニフォームも一新。黒いTシャツに黒いサロンという大衆中華感の印象から、デニム素材を使用したり、爽やかな色合いで、明るい世界観を作り出すようにした。
また、調理ロボの「I-Robo2」を導入。I-Robo2では、調理の速さとクオリティを1級から3級までの3レベルで審査する大阪王将の調理検定試験制度で、1級を持つ職人の鍋さばきを研究し、その職人と変わらないクオリティを安定して提供できるように、加熱温度、加熱時間、鍋の回転スピード、回転方向まで細かく調整して完全コピー化している。
文野幸司社長は、「これまでの常連客を確保しながら、子ども連れのファミリー層や20~30代のお客様を新規に獲得していきたい」との考え。加えて、「今後も、関東の中心エリアで鷺沼駅前通り店のような新モデル店舗を出店していく」方針だ。なお、10月には東京・神保町でも新モデル店舗をオープンする予定。