「地方消滅」はイコール「観光消滅」…人手不足が加速する人気の観光都市が直面する厳しい現実

『観光消滅-観光立国の実像と虚像』(中央公論新社)

佐滝剛弘

2024年9月6日990円(税込)240ページISBN: 978-4121508218東京、京都、ニセコ……訪日観光客の増加によるオーバーツーリズムの弊害が日本各地で問題となっている今、日本政府が目指した「観光立国」とは一体何だったのか、検証すべき時期に来ている。人口減による人手不足や公共交通の減便といった問題をはじめ、物価の高騰、メディアの過剰報道など、観光を取り巻く環境は楽観を許さない。観光学の第一人者が豊富な事例をもとに、改めて観光の意義と、ありうべき日本の観光の未来を問い直す。