出場停止処分を受けたケビン・マグヌッセンの代役として、ハースからF1アゼルバイジャンGPに出場しているオリバー・ベアマン。ベアマンにとってはこれが2度目のF1参戦だが、前回はグランプリ2日目から急遽の登板だったこともあり、3日間フルでF1マシンに乗るのは今回が始めてである。
そんな初日を終えたベアマンは、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグと遜色ないタイムを記録したこともあり、「多くのことを学べた」と語った。
ベアマンは、FP1ではヒュルケンベルグを上回る11番手。FP2ではヒュルケンベルグには先行されたものの、10番手とトップ10入りを果たした。
「全体的に励みになる1日だった」
ベアマンはそう語った。
「最初は疑問点もいくつかあった。本当に難しいコースだし、2回目のF1でのレースが市街地コースで行なわれるのは簡単じゃないけど、1日を通じての進歩、仕上がり具合には本当に満足している。FP1からFP2にかけて前進できたし、マシンにも満足している。これ以上何かを求めるなんてできないよ」
初日から走れることは、自分にとっては非常に良いことだとベアマンは言う。
「数ヵ月前にFP3からマシンに飛び乗った時よりも、ずっと良い状態だね。素晴らしいことだ」
「ここは走るたびにコースが大きく変化する。これは、僕が知らなかったことだ。週末に全て走るのは初めてで、多くのことを学んでいる」
ベアマンはすでに来季ハースからF1にフル参戦することが決まっている。そのチームでひと足早くグランプリでの経験を積むことができるのは、将来大いに役立つと考えている。
「チームのみんなと一緒に過ごすのは、間違いなくすごく役に立つ」
「来年と完璧に同じ体制ではないことは分かっている。でも、同じ顔ぶれではあるし、たくさんのことを学べているんだ。普段はF1とF2のパドックを行ったり来たりしているけど、ひとつのことに完全に集中し、エネルギーを注ぐのは良いことだ」
そして前述の通り、ヒュルケンベルグと遜色ないパフォーマンスを発揮できたことはベアマンにとって励みになっているようだ。
「間違いなく励みになるよ。でも、自分自身のことに集中している。励みになるのは、マシンに自信を持つことができ、快適だと感じられていることだ」
そうベアマンは言う。
「FP1ではそういう感じではなかった。あのコースの状態では、本当に厳しかったよ。でもFP2は快適で、マシンを思った通りに操れているように感じた。コントロールできていたんだ。その点では、励みになるよね」