コラピント、初のF1アゼルバイジャンGPで洗礼浴びるも僚友アルボンに肉薄「僕らには良いマシンがある」

 前戦イタリアGPからF1デビューを果たすこととなったウイリアムズのフランコ・コラピント。2戦目となるアゼルバイジャンGPでは初日にクラッシュを喫して躓きはしたものの、マシンからは良い感触が得られているとして、予選が行なわれる2日目以降に向けて期待をのぞかせた。

 アゼルバイジャンGPの舞台は、F1屈指の全開区間と狭くツイスティな旧市街の区間を組み合わせたバクー市街地サーキット。毎年、何人ものドライバーがウォールの餌食となってきており、コラピントもFP1にしてバクーの洗礼を浴びた。

 コラピントはソフトタイヤで走行中、低速の直角コーナーであるターン4でリヤが流れてアウト側のウォールにヒット。フロント周りをはじめマシン左側は大きく壊れてしまった。

 コラピントはFP1でそうしたクラッシュがあったものの、リザルトではチームメイトのアレクサンダー・アルボンをひとつ上回る16番手。メカニックがマシンを修復して臨んだFP2では、13番手アルボンから0.012秒差の14番手でセッションを終えた。

 コラピントはクラッシュからマシンを直したメカニックを賞賛。FP2にも出走できたことで、自信を取り戻すことができたと語った。

「ウォールはとても近くて、本当に難しい。あんなふうにクラッシュしたのは初めてだよ。ゆっくりとしたクラッシュだったと思う」とコラピントは言う。

「もちろん、コースも何もかも初めてだったし、バクーでのルーキー・ミスもあった。それを差し引いても、FP2はとても良かったと思う」

「今日のヒーローはメカニックたちだ。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。傑出していたし、彼らがやらなくてはいけない仕事は多く、彼らはずっと作業している。昼食も取らずにプッシュし続けて、FP2でマシンを送り出すことができた。本当に感心させられたよ」

 FP2でコラピントは、ターン8で軽い接触があったものの、マシンに対する感触は周回を重ねるごとに改善していたと説明した。

「もう1回のセッションで経験を積むことができたし、少しずつ自信を取り戻すことができた」とコラピントは言う。

「もちろん、ウォールに少し接触してしまったけどね。ここでは小さなミスがかなりの代償を生んでしまう。モンツァのQ1よりも小さなミスだったと思うけど、インパクトは大きかった」

「とはいえ、僕らにとっては良い1日だったと思う。僕らは良いマシンを手にしていると思う。マシンは良いポジションにいるし、周回を重ねるごとにフィーリングが良くなってきている。明日が楽しみだよ」

 また、チームメイトと僅差で初日を終えたことから、予選に向けて自信があるのではないか? と訊かれたコラピントは次のように答えた。

「そうだね。もちろん、重要なのは予選とレースの両方だ。オーバーヒートやデグラデーション(性能劣化)がどのように作用するのかを理解するために作業を続ける必要があると思うけど、それに取り組んで状況を理解し続ける時間はたくさんあると思う。まだその過程だ」

「僕はまだ2戦目で、しかも市街地サーキットだから難しいスタートだけど、僕らは良い仕事ができていると思う」

「もちろん、FP1やFP2ではみんなが素晴らしい仕事をしてくれた。だからとても嬉しいよ。チームのみんなを誇りに思う」