スマックダウンが現地時間13日、ワシントン州シアトルで行われ、コーディ・ローデスがスティールケージマッチによるソロ・シコアとの1ヵ月ぶり再戦を制し、統一WWE王座を防衛。10・5『バッドブラッド』でローマン・レインズとタッグを結成し、シコア&ジェイコブ・ファトゥと対決することになった。
コーディとシコアは8・3『サマースラム』における統一WWE王座戦で対決し、コーディが勝利。先週、シコアの再戦要求をコーディが受諾し、1ヵ月ぶりに再び統一WWE王座をかけて対決することになった。しかもニック・オールディスGMが「ブラッドラインの乱入にはうんざり」とし、金網戦で行うことを決めた。
スマックダウンはこの日から新シーズンがスタートし、ロゴも一新。逃げ場がなく邪魔者が入らない金網のリングで戦うコーディとシコアの王座戦はオープニングマッチに組まれた。
試合は通常のピンフォール、ギブアップ決着に加え、先に金網からエスケープすれば勝利となる。コーディは序盤から額を叩き割られ、サモアンレッキンボールで金網に激突させられるなど苦戦。パワーボムの体勢で金網めがけて投げつけられた。
それでもコーディはパワーボムを阻止してコーディカッターをさく裂させたが、シコアは金網最上段から雪崩式ブレーンバスターを敢行して譲らない。スピニングソロを連発すると、サモアンスパイクはコーディが阻止。ディザスターキック、コーディカッターと得意技で一気にたたみかけた。
負けじとシコアはサモアンレッキンボール、サモアンドロップとこちらも得意技で応戦。フロッグスプラッシュを投下したが、コーディは3カウントを許さない。起死回生のクロスローズをさく裂させ、金網最上段からのダイビングボディアタックを発射。それでもサモアンスパイクを狙うシコアを捕まえると、クロスローズでダメ押しして3カウントを奪った。
コーディがシコアに連勝し、統一WWE王座を死守した。試合後、息を吹き返したシコアがコーディにサモアンスパイクを叩き込む暴挙。ブラッドラインのジェイコブ・ファトゥ、タマ・トンガ、トンガ・ロアが次々にやってきてコーディに集団暴行を加えると、ファトゥがムーンサルトプレスを発射した。
それでも飽き足らないファトゥが金網最上段からのダイブ攻撃を狙った。が、8・16ロウでブラッドラインによってテーブル葬にされて以来、戦列を離れていたレインズが現れた。金網リングに足を踏み入れたレインズはタマとロアを次々に金網に投げつけ、シコアにスーパーマンパンチをさく裂。スピアーの構えに入ると、ファトゥがシコアを場外に逃して不発に終わった。
タマとロアが二人がかりでレインズに襲いかかったものの、コーディがクロスローズでタマを撃退。レインズはロアにスピアーを叩き込んだ。リングに残ったのはコーディとレインズのみ。二人はしばし向き合ったが、これで終わらない。
その後、オールディスGMがシコア&ファトゥからコーディ&レインズとの対戦を10・5『バッドブラッド』で組むよう要求があったことを告白。オールディスGMは契約書を作成し、シコア&ファトゥがサインしたという。そこへ現れたコーディは「俺とブラッドラインはこれで終わりだ。ここからはローマン・レインズ自身の問題だ。悪いが、それにサインはできない」と拒否した。
そしてレインズは「リングで直接話したい」との意向をオールディスGMに伝え、再びリングに登場した。「状況は変わったが、俺自身は何一つ変わっていない。契約書はいらない。これはブラッドラインの問題だ。パートナーもいらねえ。コーディならなおさらだ」と前置きすると、「一つハッキリさせておく。ウラファラ(一族の長の証である赤いレイ)がなかろうと、俺が唯一無二の一族の長だ。ここは俺のリング、俺の番組、俺のWWEだ」と断言した。
するとコーディが登場。再びレインズと並び立った。「お前のリング? お前のWWE? レッスルマニア前まではな」と言い放つと、レインズも険しい表情。両者がにらみ合い、緊張感が充満した。
割って入るようにシコアとファトゥが現れた。するとタマとロアが背後から襲撃してきたが、コーディがロアをコーディカッターで返り討ち。レインズもタマをロックボトムで叩きつけた。そしてレインズが契約書にサイン。コーディも自ら手を差し出してレインズから契約書を受け取ると、サインを入れた。
ここにコーディとレインズの豪華合体が決定。今春のレッスルマニアで統一WWE王座を争った両雄が10・5『バッドブラッド』でタッグを結成し、ブラッドライン討伐に乗り出すことになった。
今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。