世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースの決勝がスタート。30分が経過した時点で、キャデラック2号車が首位を保っている。
予選では、キャデラック2号車のアレックス・リンが、トヨタ8号車の平川亮を僅かに上回り、ポールポジションを獲得した。3番手はBMWの25号車、トヨタの7号車は4番グリッドに並んだ。
LMGT3クラスは、ビスタAFコルセ55号車フェラーリがポール。佐藤万璃音がドライバーに名を連ねるユナイテッド・オートスポーツ95号車マクラーレンが3番手と好位置からのスタートとなった。
日曜日の富士スピードウェイは午前11時で気温28度、路面温度38度。土曜日夜に降った雨の影響も残らず、ドライコンディションで6時間レースの幕が開いた。
ホールショットはキャデラック2号車。セバスチャン・ブエミが駆るトヨタ8号車は、ターン1でインを取ったBMWの15号車(マルコ・ウィットマン)を相手に無理をせず、3番手に後退。マイク・コンウェイのトヨタ7号車も、ヘアピンの手前でコースオフし、5番手にポジションを落とした。
2周目には、ターン1で7台近くが影響を受けた多重クラッシュが発生。フェラーリカスタマーの83号車(ロバート・クビサ)が止まりきれず、前のポルシェ5号車に追突したことが玉突き事故のきっかけとなったようだ。これにより、セーフティカー(SC)が出動した。
このクラッシュでポルシェ5号車はリヤウイングを含め、大きなダメージを受けてピットイン。フェラーリ51号車、83号車もピットインし、それぞれダメージを受けたボディワークを交換した。
後にこの件で、83号車は30秒のストップ&ゴーという重いペナルティを科せられた。
LMGT3クラスでは、ポールの55号車フェラーリがSC中にピットイン。右リヤのサスペンションをチェックし走行を再開したが、これでTFスポーツ81号車コルベットが首位に。95号車、59号車のユナイテッド・オートスポーツ勢が続いた。
レース開始から16分ほどでグリーンフラッグが振られ、リスタート。ここでトヨタ8号車はポルシェ6号車に真後ろに突かれ、コカ・コーラコーナーでオーバーテイクを許してしまった。
ターン1でのバトルはLMGT3クラスでも繰り広げられ、マクラーレン同士のバトルで95号車がスピン。14番手までポジションを落とした。
レース開始から30分が経った段階で、首位のキャデラック2号車は2.3秒ほどのリード。トヨタは8号車が4番手、7号車が5番手を走っている。
LMGT3クラスは81号車コルベットが首位、小泉洋史がドライブする82号車コルベットも6番手につけている。