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ウクライナでの戦争犯罪容疑で、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領が、侵攻後初めてICC加盟国のモンゴルを訪問した。

プーチン氏は9月2日夜にモンゴルを訪問し、3日にフレルスフ大統領らと会談、同日夜に経済フォーラムに出席するため、ロシアのウラジオストクに向かった。その様子はいつも通りの自信満々の雰囲気で、脅えた様子などは微塵も見られなかった。

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「ウクライナ侵攻でロシア軍が子供を連れ去った疑いがあるとして、ICCからプーチン氏の逮捕状が出ているため、124のICC加盟国には拘束する義務がある。プーチン氏は、中国や北朝鮮などICC非加盟の国にだけ外遊していたのですが、今回初めて加盟国のモンゴルを訪ねました。モンゴルがロシア産の天然ガスや原油に依存していることもあり、100%逮捕されないという確証があってのことです」(大手紙外信デスク)

反プーチン勢力が拘束劇に協力

3月の大統領選で通算5度目の当選を果たしたプーチン氏は、最長で2036年、83歳まで大統領職を務めることができる。今後はモンゴル訪問をきっかけに、ICC加盟国にも足を延ばしていく可能性が高い。

国際会議もブラジルやインド、中国、南アフリカなどと構成するBRICS首脳会議だけでなく、主要国が集まるG20首脳会議参加にも意欲を示しているとの見方もあるが、そこには大きな落とし穴があるとも噂されている。

「注目されているのが2025年のG20議長国である南アフリカです。南アフリカはICC加盟国ですが、BRICSの仲間ということもあり、プーチン氏は出席する気満々です。ですが、入国した途端に拘束する計画が極秘裏に進められているといいます。プーチン氏の周辺には屈強な警護隊もおり、ロシアも核大国であることから南アフリカの独断ではできません。経済制裁の長期化で不満が噴出しているロシア国内の反プーチン勢力の協力が不可欠でしょう」(国際安全保障アナリスト)

外遊先でクーデターが実行されるかが見ものだ。