2024年8月19日、長らく休載していた『HUNTER×HUNTER』の最新話についての情報が発表されました。実に1年9か月ぶりの再始動が実現するということで、多くのファンが盛り上がっています。同作と同じように、ファンたちの間で連載再開を熱望されている名作マンガは少なくありません。
8年にわたって連載が途絶えている『強殖装甲ガイバー』1巻 著:高屋良樹(KADOKAWA)
【画像】胸ぱっかーん←え? こちらは胸部が開閉可能な「ガイバーI」です(3枚)
『HUNTER×HUNTER』再開の報に続く作品は?
冨樫義博先生の『HUNTER×HUNTER』といえば、長期休載の代名詞のような扱いを受けている作品ですが、つい先日朗報が飛び込んできました。2024年10月7日発売の「週刊少年ジャンプ」45号にて、約1年9か月ぶりとなる最新話が掲載されることが発表されたのです。
同作と同じように、連載再開を熱望されている休載中の名作マンガはほかにも数多く存在します。なかでもファンたちの熱量が高いものをあげていきましょう。
例えばその筆頭としてよく名前を挙げられるのが、萩原一至先生のマンガ『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』です。最凶最悪の魔法使い「ダーク・シュナイダー」がほかの魔法使いや悪魔、天使たちと戦いを繰り広げるダークファンタジーの金字塔で、1988年より「週刊少年ジャンプ」で連載を開始しました。
そのあと「ウルトラジャンプ」に掲載誌を変えるものの、2010年に休載してからおよそ14年の年月が経過しています。2022年にNetflixでアニメ化された際には、多くのファンが連載再開を期待していましたが、残念ながら音沙汰はありませんでした。
また、ヒーローマンガの傑作『強殖装甲ガイバー』は、無敵の殖装体「ガイバー」に身を包んだ主人公が、秘密結社クロノスと戦うSFバトル作品です。作者は『冥王計画ゼオライマー』でも有名な高屋良樹先生(ゼオライマーは「ちみもりを」名義)で、連載が始まったのは1985年のことでした。同作はそれから40年近く続く、高屋先生のライフワーク的作品となっています。
ただ、掲載誌が休刊、廃刊になるという事態を複数回経験しており、そのたびに完結が危ぶまれてきました。2007年からはKADOKAWAの「月刊少年エース」で連載中ではあるものの、2016年7月号を最後におよそ8年にわたって連載が途絶えている状態です。
いまなおネット上では「続きはもう読めないのかな……」「良いところまできているから何とか完結させてほしい」などと、連載再開を心待ちにする声が後を絶ちません。
その一方、休載に入ってからまだ3か月しか経っていませんが、『黒執事』も連載再開を渇望されている作品のひとつです。同作は全世界シリーズ累計3500万部を超える人気ダークファンタジーで、OVAや劇場版を含めると計6回にわたってアニメ化を果たしてきました。2025年には、TVシリーズ第5期『黒執事 -緑の魔女編-』の放送を控えています。
作者の枢やな先生は2006年9月に「月刊Gファンタジー」(スクウェア・エニックス)で連載を初めて以来、休みなく走り続けてきましたが、2024年6月に「この度、少し長めのメンテナンス休暇をいただくことになりました!」として、長期休載に入ることを発表しました。
とはいえ本人名義のX(旧:Twitter)アカウントで発表された文章によると、休載の理由はネガティブなものではなく、もともとどこかのタイミングでお休みを取ろうと考えていたそうです。休載期間中に、人間ドックを受けたり、イギリスに取材に行ったりする予定だとつづられていました。
本編では物語が佳境に差し掛かっており、休載が明けた際にはクライマックスに突入することが予告されています。そのためネット上では、「楽しみすぎる」「早く読みたい!」などと連載再開を心待ちにする人が続出しているようです。
ほかにも『バガボンド』や『喧嘩稼業』、『ガラスの仮面』など、連載再開が熱望されているマンガは数多く存在します。どれだけ時間が経っても、こうした作品が多くのファンに注目され続けているのは、「歴史に残る名作」であることの証なのかもしれませんね。