『ONE PIECE』の1122話では、「エメト」に込められた「ジョイボーイ」の「覇王色の覇気」が解放されたことで、戦況が大きく変化しました。作中の描写やキャラの発言から、ファンの間では「ジョイボーイは作中最強なのでは」という考察で盛り上がっています。
ジョイボーイと関係があるとされるニカの姿のルフィ「フィギュアーツZERO ONE PIECE [超激戦]モンキー・D・ルフィ -ギア5 “巨人”」(BANDAI SPIRITS) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】え…っ? あれ、ジョイボーイってこの人たちより強いの? こちらが怖すぎる「覇王色」使いたちです(7枚)
ルフィが苦戦する五老星をも圧倒する強さ
マンガ『ONE PIECE』の「エッグヘッド編」では、歴史に関わる新たな事実が次々と明らかになっていきました。なかでも注目を集めたエピソードのひとつが、「空白の100年」に実在したという「ジョイボーイ」に関するものでした。
※この記事では、『ONE PIECE』単行本未収録の最新展開のネタバレを含みます。
『ONE PIECE』1122話では、怪物の姿の「五老星」たちが迫りくるなか、エッグヘッドで長年保管されていた鉄の巨人「エメト」が主人公「モンキー・D・ルフィ」を守ろうと自身の体内で結ばれていた縄を解いたことで、強大な「覇王色」の「覇気」が解き放たれました。それは、800年前にジョイボーイが、自身の「最大級の覇気」をエメトの体内に込めたものです。その覇気は不死身の五老星たちを、怪物状態からもとの姿に戻し、聖地「マリージョア」に追い返すほどの威力を見せつけました。
また、世界政府の頂点に君臨する「イム様」は、距離の離れたマリージョアにいたにもかかわらず、ジョイボーイの覇気を感じて、悲鳴を上げて震える姿も描かれています。イム様がトラウマを抱えているかのような姿からも、ジョイボーイの底知れぬ強さがうかがえるでしょう。
また、現在登場しているキャラと比較しても、ジョイボーイがいかに強大な覇気使いであったかが分かります。たとえば、四皇のひとり「シャンクス」の友人でもある巨人族の「ドリー」と「ブロギー」は、ジョイボーイの覇気でほとんどの敵が倒れた状況を見て「一切敵意を感じなかった」「赤髪(シャンクス)以上か!?」と評しました。
シャンクスは、覇気を使って遠方から海軍大将「緑牛」を威圧したり、覇気を刀にまとわせて相手に放つ必殺技「神避」の一撃で、30億ベリーの懸賞金がかかった海賊「ユースタス・キッド」を戦闘不能に追い込んだりなど、作中でも随一の覇気の使い手です。敵意のない状態で戦況を一変させたジョイボーイの覇気が、作中最強クラスのシャンクスを凌駕するとなると、どこまでの強さなのか想像がつきません。
同じく1122話では、ジョイボーイの覇王色の覇気による「天割れ」が起こる描写もありました。天割れは強大な覇王色の覇気同士の衝突により生じるもので、434話ではシャンクスと「白ひげ」、1026話ではルフィと「カイドウ」の覇王色が衝突した際に、雲が分離する天割れの現象が描かれています。しかし、ジョイボーイの場合は、保存されていた覇気が解き放たれただけで天割れを起こすほどの規模なのです。
800年という長い年月を超えてなお凄まじい威力をみせる覇気に、ファンの間では「普通に四皇以上だな」「ジョイボーイはワンピース史上最強生物かもしれない」などと話題になっています。
また、ジョイボーイの計り知れない強さが明らかになったことで、五老星に苦戦していた現「ジョイボーイ」と言われるルフィにも、まだ伸び代があるともいえるでしょう。物語は「エッグヘッド編」を終え、巨人族の住む「エルバフ」に向かう新章に差し掛かりました。ルフィのさらなる成長はもちろん、ジョイボーイの謎が今後の展開にどのように関わるのかも注目したいポイントです。