【全日本】綾部が安齊を熱戦撃破で1回戦突破 王道T制覇へ「全日本の頂に立つのは俺」

『第11回王道トーナメント』花博記念公園鶴見緑地ハナミズキホール(2024年9月16日)
1回戦 ○綾部蓮vs安齊勇馬×

 綾部が予告通りに安齊を撃破し、王道トーナメント1回戦を突破。「この全日本プロレスのはるか高き頂に立つのはこの俺、綾部蓮だ」とあらためて初優勝を宣言してみせた。

 3年連続出場となった綾部はこの王道トーナメント開幕を心待ちにしてきた。全日本初参戦から3年が経過し、今年4月に入団後もシングルで結果を出せないまま。今トーナメントにかける思いは相当なものがある。

 この日迎えた1回戦は安齊とのELPIDA同門対決。新世代二人による熱戦が繰り広げられた。先手を取ったのは綾部。エプロンでのラストシューティングを敢行して安齊の動きを鈍らせた。それでも安齊はエプロンから場外へのダイビングニーで応戦。ダブルアームスープレックス、ジャンピングニーと攻め込んだ。

 負けじと綾部はエルボー合戦を制し、ランニングネックブリーカードロップで叩きつけると、久々にアイアンメイデンを披露して絞め上げた。安齊もジャーマン、ジャンピングニー、ジャーマンの猛反撃に出たが、綾部はギムレットを決めさせず。ラストシューティングで叩きつけた。

 粘る安齊もデスルーレットを食い止め、ランニングニーをぶち込んだが、続くジャンピングニーは綾部がドロップキックで撃墜。ドラゴンスープレックスで追い討ちをかけると、デスルーレットを爆発させて20分を超える熱戦に終止符を打った。

 綾部が安齊とのELPIDA同門対決に激勝。安齊ファンに向けて異例の事前謝罪をしていたが、予告通りに前三冠王者を破ってみせた。「王道トーナメント1回戦から最高すぎる。安齋勇馬、同じELPIDAの仲間同士だけど、今後ずっと戦って競い合っていくライバルだと思っている。安齋勇馬、またやろうぜ」とELPIDAの盟友にメッセージを送った綾部は「今の戦いを見てもらえればわかる通り、綾部蓮、優勝している景色、見えるよな」と豪語。大阪のファンの大きな拍手で支持されると、「俺は優勝の未来が見えてる。この王道トーナメント、そしてこの全日本プロレスのはるか高き頂に立つのはこの俺、綾部蓮だ」と高らかに誓った。

 続く2回戦は9・19新木場大会。この日、北斗を破ったスミスと対決する。「まだまだ王道トーナメントは続くんだ。俺は新木場、そして後楽園に続く。みんな綾部蓮とともに最高の景色を見る準備ができているか? 全日本プロレスの頂に立つこの綾部蓮に注目しろよ」と投げかけた綾部の快進撃がこの日から始まるか。

【綾部の話】「王道トーナメント1回戦突破だ。リング上でも言った通り、安齋勇馬、普段同門だから、なかなか正直戦う機会はないけど、今後競い合っていくライバルだと思っているから。今日のところは俺の1勝だ。またやろう。そして、まだまだ王道トーナメントは続くんだ。俺は新木場、そして後楽園に続く。みんな綾部蓮とともに最高の景色を見る準備ができているか。全日本プロレスの頂に立つこの綾部蓮に注目しろよ」

【安齋の話】「王道トーナメント、初出場初優勝を掲げて、結果がこれだよ。三冠ベルトを落として、そこにたどり着くまでに一番の近道がこの王道トーナメントの優勝だと思ってた。でも、そんな先の先のことを考えてるから、こうやって1回戦で。あんなクソ強え綾部蓮と同じELPIDAを組んで、すぐ近くに競い合える相手がいるってことは本当に幸せだと思う。俺のいいところなんてどんな打たれてもへこたれないことしかないんだから、こんなところで挫けねえぞ。また俺が全員抜いて、全日本のテッペンに立ちます。ありがとうございました」