【DDT】須見が「いつでもどこでも挑戦権」獲得で即日行使も 勝俣が返り討ちでEXTREME王座V6

 『DRAMATIC INFINITY 2024 TOUR in SAPPORO【DAY2】』が16日、北海道・札幌サンプラザで行われ、須見和馬が「いつでもどこでも挑戦権」を獲得。即行使してDDT EXTREMEに挑戦したものの、王者・勝俣瞬馬が返り討ちにし、V6に成功した。

 EXTREME王者・勝俣はこの日のメインイベントでMAO&To-yと組み、HARASHIMA&納谷幸男&須見と対戦。一進一退の攻防となり、The37KAMIINAの連係も冴え渡ったが、最後は須見がロープの反動を利した必殺スク〜ルボ〜イで先輩のTo-yを丸め込んで3カウントを奪取。To-yが保持していた「いつどこ」を獲得した。

 すると須見はEXTREME王者・勝俣に対して即行使を宣言した。同王座戦は王者がルールを指定できるが、須見は得意技のスクールボーイ限定決着による1カウントフォールマッチを要求。勝俣も受諾した。須見は6・21千葉・アクア・ユーカリ大会での5WAYマッチで同王座に挑んだことがあるが、単独によるシングル王座挑戦は初となった。

 31歳の勝俣に対し、須見は弱冠21歳で10歳の年齢差。メイン終了から休憩なしの緊急決定試合となり、勝俣は疲労を隠せず。1カウントすら許されない状況下でスクールボーイを連発する須見に追い込まれた。

 何とかクリアした勝俣はいったん場外に退避。リングに戻るとドロップキックで須見を場外に落とし、鉄柱攻撃、イス殴打とラフ殺法を連発。場外でのボディスラム、DDTとえげつない攻撃に出た。

 リングに戻ると粘る須見が勝俣のととのえスプラッシュを自爆させ、スクールボーイを連発した。さらにスイングDDTで突き刺し、ロープの反動を利した必殺スク〜ルボ〜イで勝負に出たが、勝俣はノーカウントでキックアウト。最後はスクールボーイの応酬の末、一瞬のスキを突いて須見を丸め込んだ勝俣が1カウントを奪い、スリリングな展開を制した。

 勝俣が緊急EXTREME王座戦を制し、6度目の防衛に成功した。9・29後楽園大会では蛍光灯IPPONタッグデスマッチで彰人の挑戦を受ける同王座戦(勝俣のパートナーは須見、彰人のパートナーは夢虹)を控え、負けられない状況だったが、薄氷を踏む思いで突破。「危ねぇ! いつどこの怖さを人ごとで見てたけど…。ギリギリ守りました」と振り返った勝俣はこの日とは一転、須見をパートナーに臨むV7戦へ向けて「9月29日、EXTREME決まってますんで、須見と一緒に防衛して、新生NωAとか新しいこともやっていきたい」と意気込んだ。

 一方、いつどこ権を即行使して敗れ去った須見は「いつどこ獲って、すぐにEXTREMEに行きたいなって。だけど、まだまだEXTREMEは遠かったです。僕の得意なスクールボーイだけでも、先輩方はすごくて、上を行って」と敗戦の弁。「まだまだあきらめない。2週間後にEXTREMEのタイトルマッチ、勝俣さんとあるんで。そこでEXTREMEに近いようなことをしっかりやって。真っすぐいきたいと思います」と前を向いて誓った。

 一方、To-yは9・14白石、9・15札幌、今大会と3日連続でDDT UNIVERSAL王者・飯野雄貴に「いつどこ」を行使しようとしたものの、スピアーで返り討ちにされて未遂に終わった。そしてこの日、「いつどこ」を失ってしまったものの、「飯野! 俺のことビビってんだろ! いつどこ獲り返して、お前のUNIVERSALに絶対挑戦してやるからな!」と宣言。「3連戦でお前のスピアー3連発食ったけど、それをエネルギーに変えて、お前のUNIVERSAL絶対獲ってやる!」とUNIVERSAL王座獲りに執念を燃やしていた。