「フィアットの新しい電気自動車」初代600の現代解釈、100%コンパクトEV“600e”に早くも注目の画像一覧
フィアットから新しい電気自動車「600e(セイチェント イー)」が登場した。フィアット500eよりもひとクラス上の欧州Bセグメントに属するコンパクトカーで、ポジションニングとしては従来の500Xの後継にあたるが、フィアットとしては「500eの上級モデル」「初代600の現代解釈」と位置づけている。
500eとの共通性を感じさせるデザインと、500e以上の余裕
フィアット600eは、2025年春に日本発表が予定されるニューモデル「600」のEVバージョン。ベースモデルよりもひと足早く、EVバージョンから上陸することになった。
最大の特徴はアイコニックなイタリアンデザインで、1955年に登場した初代600や、2022年4月に発表された「500e」からインスピレーションを得て開発されたという。
エクステリアは、初代600や500eから、丸みのある4ドアハッチバックのフォルムやユニークなデザインのLEDライトのデザインエッセンスを継承。グロスブラックのアクセントを随所に採用し、18インチのダイヤモンドカットアルミホイールとともに精悍さを際立たせている。
一方、インテリアはアイボリーカラーを基調とし、そこに丸形のメータークラスターや2スポークステアリングホイールなど、初代600からのデザインテイストを採用。シートはアイボリーカラーのエコレザーシートに、フィアットロゴのエンボスやターコイズブルーのステッチをアクセントとして加えている。
ラゲッジルームは360Lの容量を備え、リアシートバックを倒すと最大1231Lの積載が可能となる。
プラットフォームも500eとは異なるCMP(コモン モジュラー プラットフォーム)を採用し、容量54kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。115kW/270Nmを発生するモーターで前輪を駆動し、WLTCモードの一充電航続距離は493kmと発表されている。充電は普通充電とCHAdeMO規格の急速充電に対応する。
ちなみに500eのバッテリー容量42kWh、WLTCモードの一充電航続距離は335kmと発表されているから、航続距離でもひとクラス上の余裕があることになる。
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運転支援機能や装備が充実した上級グレード「ラ・プリマ」
日本仕様のフィアット600eは上級グレードの「ラ・プリマ」で、アダプティブクルーズコントロールやレーンポシジションアシスト、アクティブランバーサポート、ハンズフリーパワーリフトゲート、キーレスエントリーなどの運転支援機能を装備するのも注目ポイント。
ボディカラーはフィアット・ブランドとして新色の「サンセット オレンジ」「スカイ ブルー」、人気の「ホワイト」の3色が用意される。
車両価格は¥5,850,000(税込み)と発表されているが、国からのEV補助金65万円がサポートされる予定だ。
また、フィアット 600eのデビューを記念して、9月23日(月・祝)まで、二子玉川ライズ ガレリア(東京・世田谷)で「フィアット チャオ 600e フェスタ」を開催。600eをはじめとするフィアットのラインナップ展示や特別試乗会、キッチンカーによるフィアット カフェの出店など多彩なイベントが実施されている。