【お悩み相談】都心タワマンの親子のお付き合いがしんどすぎる…ドラマ「スカイキャッスル」さながらの世界!?

小学校受験が予想以上に多く、受験に無関心ではいられない

「共働きで小学校受験というのが予想以上に増えていると感じています。ハイレベルな訓練を受けているお友達の話をきくと、無駄に焦ってしまいます。かといって、小学校受験にそこまでのメリットがあるかどうかも判断ができず。とりあえずお勉強系は公文をやっているのですが……」(ユリさん)

筆者も悩んだその問題、お気持ちが良く分かります。東京では小学校受験と中学校受験をするご家庭も少なくはありません。特に都心の高所得なエリアでは半分ほども参入すると聞きます。その中で、まったく無関心でいるほうが難しいですよね。

でも、やっぱりちょっと冷静になってみましょう。おそらくそれは、とても狭いエリアの「常識」です。そこに合わせてむやみに受験する必要はありません。

もちろん情報を集めて検討する価値はおおいにあるでしょう。しかし、ママ友ネットワークの情報のみに基づくのは危険です。記事や書籍、学校のウェブサイト、教室の説明会、実際に体験した方のお話など、広く情報を求めてください。

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体験格差は防げず、子どもたちに「ごめんね」の気持ちが

「我が家は夫婦ともに会社員なので、平日は時間の融通がほとんどききません。夏休みなどの長期休み期間も、有休をなんとか合わせて1週間ほど。

一方で、周囲には自営業や専業主婦の方も多く、というかどちらかは相当時間が自由になるご夫婦が多いんです。そうすると、お子さんと過ごす時間も多く見えて……。旅行も長く海外に行ったり、いろんな体験をさせてあげたり。長期休みになると、子どもたちにごめんね、と思ってしまいます」(ユリさん)

最近、親の所得や学歴が子どもの教育ばかりか体験の質や時間に影響を与えているというニュースが話題になりました。親としてはどきっとする、なんとも胸の痛いニュースでした。

ユリさんのモヤモヤも、ひも解けば、子どもと過ごせる自由な時間が周囲に比べて少ないように感じること、そして体験の質に格差があるのではないかという漠然とした不安からきているのだと思います。

しかし、そのことを引け目に感じる必要はないと個人的には思います。働いてお金を稼ぎ、生活を豊かにしようとしていることは愛に他なりません。そのお金が、人と比べて多くないのではないかと考えこむのは無駄、ではないでしょうか。

なんでも100%与えることは不可能ですし、それがいいとも言えないのが子育て。時間が少ないと感じるのは、周囲の非常に恵まれたひとと比べての話ですから、気にせずにその分精一杯できることをすれば大丈夫。それにコツコツ貯めたお金は、きっと将来、お子さんの選択肢を広げてくれるでしょう。胸を張ってお仕事にまい進されてはいかがでしょうか。

取材を終えると、漠然とした不安を共有したことで、ユリさんはほっとしたようにお見受けしました。そう、考えすぎは禁物。ご近所づきあいは物理的に距離が近いぶん、「違うところ」に目がいってしまいます。

そのことを意識して、情報のリソースをさまざまなところに持ち、軽やかに支えあえるといいですね。