『THE GATE OF ORIGIN 2024』宮城・サンフェスタ(2024年9月16日)
オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 ○ドラゴン・ダイヤvsJACKY KAMEI×
ダイヤがKAMEIを撃破して、ブレイブゲート王座熱闘V2。「超満員のDRAGONGATEに戻すんじゃない。俺が新しい超満員のDRAGONGATEを創るんだよ!」と熱い思いを吐露した。
ダイヤは7・21神戸ワールド大会で豹を破り、約2年ぶりにブレイブゲート王座を戴冠。8・12横浜武道館大会ではプロレスリング・ノアの宮脇純太を下して初防衛に成功した。そんな王者に噛みついたのがBIG HUGのKAMEI。9・5後楽園大会でツインゲート王者のドラゴン・キッドから3カウントを奪うと、ブレイブ王座挑戦をぶち上げた。
ダイヤは受諾したものの、「ここがお前の正念場だと思え。半端な結果を残したら、一生中軽量級のトップに食い込めねえぞ」「弟分キャラは辞めろ。生まれ変わって俺の前に立て」と厳しい言葉を連発。KAMEIも「JAKCY KAMEIの全部を見せます」と決意をあらわにした。
ブレイブ王座初戴冠を目指し、4度目の挑戦に臨んだKEMEIがのっけから気持ちを見せる。トペコンヒーロで先制すると、逆水平で何度も快音を鳴らし、気持ちをダイヤにぶつけると、場外ボディスラムで大ダメージを与えた。
ダイヤも空中殺法で巻き返したものの、負けじとKAMEIも空中殺法へ。スワンダイブ式ヒップドロップ、コーナーを駆け上がってのブルドッキングヘッドロック、ライオンサルトと動き続ける。雪崩式フランケン、コークスクリューキックとなおも大技も連発。ダイヤの延髄斬りや飛びつきDDTを食らっても止まらず、リバースフランケンで突き刺して、仙台の観客から「KAMEI」コールを巻き起こした。
弟分キャラを払拭して攻めに攻めるKAMEIに、ダイヤも気持ちで応える。正面からエルボー合戦で火花を散らすと、「来いよ、コラ」と絶叫した。激情には激情を返したKAMEIがエルボーを打ち返し、スクリューハイキックやラ・ミスティカで猛反攻。ダイヤのダブルコーク(前転飛びつき式回転十字固め)の先を読んで、JACKYナイフに持ち込む。ダイヤがギリギリでキックアウトしても、必殺のDDDDTの裏をかいてまたまたクルリ。大声援を呼び込んだ。
だが、ダイヤもさらに先読みして丸め込み返し、ポジションが二転三転。距離ができたところで、ダイヤのダブルコークがさく裂する。KAMEIがキックアウトしても、さらにエンドオーバー(マフラーホールド式変型エメラルドフロウジョン)で追撃。KAMEIはここでも肩を上げたものの、ダイヤは一気にDDDDTで突き刺して、熱戦に終止符を打った。
ダイヤが激闘を制してブレイブ王座V2に成功。試合後、ダイヤの口から出たのは、KAMEIへの厳しい言葉ではなく称賛だった。大の字になって動けないKAMEIに対し、「KAMEI、やっぱポテンシャル高いな。また挑戦してこいよ。俺たちで未来創ろうか。ありがとう」とライバルとして評価。KAMEIも握手に応じた。
ビッグマッチのメインという大役を見事に務めたダイヤは「俺はこのベルトを獲った時、『このブレイブのベルトの価値を高める』って宣言しました。そして、今日、この試合からメインイベントに抜擢されました。少しずつかもしれないけど、実現していってるんじゃないかなと思います。全然まだまだですけどね」と一定の手応えを示した。
ブレイブ王者としてのプライドをあらわにすると、「YAMATOさんが神戸ワールドでドリーム獲った時、マイクでこう言ったですよ。俺が全責任を持ってこのDRAGONGATEをまた超満員のDRAGONGATEに戻すって。あの人は優しいから、全部背負うって思っているのかもしれないけど、俺たちだって背負う覚悟はできてんだよ!」と絶叫。大きな拍手の中、「超満員のDRAGONGATEに戻すんじゃない。俺が新しい超満員のDRAGONGATEを創るんだよ! 俺はその覚悟ができてる」と熱い言葉で決意を示した。
観客の支持を集めると、「もう超満員のDRAGONGATEは、明るい未来はもう手の中だ。俺たちなら変えられる。いや、俺なら変えられる。令和新世代じゃない。ブレイブゲートチャンピオンのドラゴン・ダイヤなら変えられるよ!」と自分に言い聞かせるように断言。「明るい未来まであと少しだから。絶対つれていきますから。俺がDRAGONGATEを守るから、これからもドラゴン・ダイヤについてきてください。仙台、今日はありがとう!」と誓いを立てて、エンディングとなった。
弟分キャラをかなぐり捨てて挑んできたKAMEIに刺激を受けて、自らがDRAGONGATEの中心に立つ決意を新たにしたダイヤ。ドリームゲート王者のYAMATOにも、他の王者たちにも、年齢の近い令和新世代にも譲る気はさらさらない。今後も中軽量級の王者として、秋以降のDRAGONGATEマットをけん引する覚悟を示した。