Apple Intelligence利用で、大画面のもたらすメリットは大きい

今回のApple Watch Series 10のキモは、Apple Intelligenceの構想が発表されてから最初のApple Watchだということだろう。

ChatGPTなどを使っている人ならお分かりにように、音声での会話は、AIとのコミュニケーションにおいて非常に重要になってくる。その時に、パソコンやスマホではなく、常に腕に装着しているApple Watchは非常に重要なものになる。

ことに、Apple Intelligenceは、自らのプライベートな情報を扱える秘書のような存在になるだろう。

「○○さんから来たメールの内容を要約して読み上げて」

「なるほど、イベントへの招待ね。僕のスケジュールは空いてる? 空いていれば『参加できる』ってことをビジネス的なメールで返事しておいて」

……というやりとりを音声でするようになるだろう。その時に、iPhoneをポケットから出さずにApple Watchでちょっとした情報を確認できれば、とても便利になるはずだ。Apple Watchは、簡単な『サイン』を表示できればいいというデバイスから、より詳しい情報を表示する必要が高まっていくだろう(これまでは、詳しい情報を見るというより、簡単な通知を見るデバイスだった)。

筆者もApple Watch Ultraシリーズを使うようになってから、Apple Watchの画面をよく見るようになった。やはり、十分な情報が表示できると便利なのである。

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S10の性能は、今のところ不明

搭載されているS10チップが、S9チップより、どのぐらい性能が上がっているのか? そもそも上がってるのかどうかは分からない。過去にも名称こそ変わってるが、内容は同じ……ということもあったので、今回はどうなのか……。

Apple Watch Series 10の発表を見ても、あまりS10チップについて触れられていないので、そこに進化はないのか? 「オンデバイスSiriが性能向上」とあるので、性能が上がっている可能性もなくはないが。

このあたりは今後の情報に期待するしかないが、今回の一番のキモはディスプレイの大型化による情報量の増大だろう。Ultraとほぼ同じレベルというのは心強い。