F1は今週末も市街地コースでの開催。サーカスは、アゼルバイジャンからシンガポールへと移動し、ナイトレースを戦う。
シンガポールの中心街に突如として現れるF1用コース。2008年に史上初のF1ナイトレースの舞台として産声を上げた。全長は5km、巨大観覧車”シンガポールフライヤー”やラッフルズホテル、マーライオンなどシンガポールのランドマークの近くを通る、直角コーナー主体のコースである。全開区間の長さが違うという点を除けば、前戦アゼルバイジャンGPの舞台となったバクー市街地コースと似ていると言うこともできるかもしれない。
ここシンガポールは、昨年レッドブルに唯一土をつけたコース。F1専用の区間はメインストレートなどほんの一部であり、コースの大部分が実際の公道。ゆえにバンピーで、グリップ力も低く、攻略が難しいコースである。当然、コースのすぐ横にはコンクリートウォールが迫り、セーフティカー出動の可能性も高い。
アゼルバイジャンで勝利を手にし、ついにコンストラクターズランキングで首位に躍り出たマクラーレンは、ここシンガポールでも当然本命候補だろう。また、本来ならばアゼルバイジャンで勝つべきだったフェラーリも、昨年ここで勝利しているということもあり、優勝の可能性は十分にある。メルセデスは、フロアの扱いにまだ悩んでいることもあり、その取捨はむずかしい。
もっと難しいのはレッドブルだ。レッドブルはアゼルバイジャンでセルジオ・ペレスが復活の兆しを見せたものの、マックス・フェルスタペンが苦戦。ついにランキング首位陥落となった。また、昨年ここでは縁石を使って走るのに苦労して勝利を逃している……復活なのか、あるいは昨年に低迷するのか……注目が集まるところだ。
角田裕毅擁するRBは、3戦連続で入賞を逃している。特に角田は2戦連続で他車に激突されてリタイアを喫しており、そういう混乱を避けるためにも、予選で好結果を目指したいところだ。
またアゼルバイジャンに似たストップ&ゴーのコースであることを考えると、ウイリアムズやハースもシンガポールで速いだろう。
F1シンガポールGPの模様は、スポーツチャンネルDAZNで全セッションライブ配信予定。配信スケジュールは以下の通りとなっている。
【F1シンガポールGP DAZN配信スケジュール】
■9月20日(金)
18:25 F1フリー走行1回目 コメンテーター:浅木泰昭/解説:田中健一
21:55 F1フリー走行2回目 解説:柴田久仁夫、田中健一
■9月21日(土)
18:25 F1フリー走行3回目 解説:小倉茂徳、田中健一
21:55 F1予選 解説:中野信治、田中健一
■9月22日(日)
20:20 F1決勝 実況:サッシャ/解説:中野信治