ロウが現地時間16日、オレゴン州ポートランドで行われ、左目負傷で欠場となったカイリ・セインの代わりにイヨ・スカイがWWE女子タッグ王者ビアンカ・べレアと一騎打ちを行い、快勝した。
“ダメージCTRL”イヨ&カイリは2週間前、アルバ・ファイア&アイラ・ドーンとのWWE女子タッグ王座挑戦者決定戦に臨んだものの敗戦。カイリは場外へのインセインエルボーを放った際、実況席に顔面から激突し、左目を負傷してしまった。
この日、カイリがビアンカとの一騎打ちに臨む予定だったが、これに異を唱えたのがイヨ。バックステージで「おかしいだろビアンカ。カイリ・セインとシングルマッチってどういうつもりだよ? 彼女は目を怪我してるんだよ。フェアだと思ってるの? この腰抜けが!」とビアンカに詰め寄った。
するとビアンカは「そもそも今日は誰にも勝負を挑んでいないし、カイリとも勝手に組まれたの。私はWWEの最上級だから、いくら強い相手だって引き下がらないし、呼ばれれば戦うだけ」と説明。「こうしてカイリのためにここに来たのなら、あなたが戦うべきなんじゃない? 今夜、私と戦う。これでどう?」と提案すると、イヨも「やってやるって!」と呼応した。
昨年8月のサマースラムでイヨがWWE女子王座戴冠を果たした時の相手がビアンカ。手の内を知り尽くした両者は序盤から一進一退の攻防を展開。ビアンカがブレーンバスターで先制すれば、イヨは飛びつきアームホイップで譲らず。ならばとビアンカはドロップキック、串刺しスピアーの猛攻に出た。
負けじとイヨはアッパー掌底を連発し、ドロップキック、串刺しランニングダブルニーを次々に決める。ビアンカが旋回式ストマックブロックで反撃してもミサイルキックを放った。ビアンカもスパインバスター、その場飛びムーンサルトで応戦。軽々とリフトアップしたが、不時着したイヨはジャーマンで徹底抗戦。トペスイシーダで突っ込んだ。
ビアンカも鉄階段上でイヨをブレーンバスターの体勢で持ち上げ、リング内に投げ入れる怪力を発揮。450°スプラッシュを放ったが、イヨは両ヒザで迎撃。ムーンサルトを狙ってコーナーに上がると、察知したビアンカが抱え上げ、KODを仕掛けたが、不時着したイヨが首固めで丸め込んで3カウントを奪った。
イヨがビアンカとの一騎打ちに快勝。試合後、セコンドについていたカイリと抱き合って喜んだ。タッグ王者に勝利したことで、カイリが復帰を果たせばベルト挑戦も可能な実績を作った。
今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。