「とても不思議な状況だ」大谷翔平のドジャース、対応策を巡り球団と選手が対立か? 「関係が冷え込んでいる可能性はゼロではない」

 現地9月17日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でマイアミ・マーリンズと対戦。大谷翔平は「1番・DH」で出場し、3回の第2打席で48号2ラン本塁打を放って成績を「48(本塁打)ー48(盗塁)」とし、「50ー50」までそれぞれ「2」に迫った。

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 しかし、ドジャースはマーリンズに9対11で敗戦。ナ・リーグ西地区で首位に立っているものの、9月に入って7勝8敗と負けが先行している状況だ。そんななか、8月の負傷者リスト入りから復帰を目指していたタイラー・グラスノーが、予定していた実戦形式の登板を回避。肘の捻挫と診断されたため今シーズン中の復帰は難しいと、9月14日にデーブ・ロバーツ監督が明かした。

 そして現在、グラスノーを巡って不思議な状況が続いているという。ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は9月17日、「グラスノーは20日から本拠地ドジャー・スタジアムで行なわれるコロラド・ロッキーズ戦からチームに合流する予定だが、現在は奇妙な状況になっている」と伝えた。

 肘の捻挫が明らかになったグラスノーは15日、遠征先のアトランタで“行方不明”になった。ロバーツ監督も当初は「飛行機に乗ったのは知っているが、どこに行ったのか分からない。チームには帯同していない」と語っていた。その後、「肘の検査を伴わない正当な離脱」と指揮官は説明し、何の騒動でもないことを強調した。
  それでも同メディアは、「とても不思議な状況だ。グラスノー本人が話をせずに姿を消したのは、何のプラスにもならない。突然の行方不明は怪我に関する対応策について、球団と選手との間で意見が対立している可能性がある。投手陣に負傷者が相次いでいるため、球団に不信感があるかもしれない」と、球団との間で不和が生じている可能性を指摘した。

 その理由として、「グラスノーが8月16日に初めて15日間の負傷者リストに入った時、球団は右肘腱炎と説明した。しかしグラスノー本人は“肘の状況は良く、負傷者リスト入りは必要ない”と球団の決定に不満を示した」と過去の事例を挙げ、今回も似たようなケースではないかと推測した。

「現在どこにいるのか、なぜ遠征先で突然チームから離脱したのかは、本人が説明しない限り永遠に分からない。過去の負傷歴や、今シーズン中の復帰が難しい回復力の遅れを踏まえれば、ドジャースとグラスノーの関係が冷え込んでいる可能性はゼロではない」

 レギュラーシーズンの最終盤に起こったエースの“失踪騒動”に、地元メディアは疑惑の目を向けている。

構成●THE DIGEST編集部

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