●ライフスタイルテックの考えに根差した外観と機能性
モトローラはライフスタイルテックという考えのもと、生活に欠かせないデバイスであるスマートフォンでは、日常に溶け込むデザインや使いやすさを重視している。razr 50の外観や機能性にもそのこだわりが表れている。
背面は前モデル同様にヴィーガンレザーを採用し、なめらかで触り心地よく仕上げられている。折りたたむと手のひらに収まるコンパクトさで、手に馴染むサイズ感だ。長く使っても折り目が目立ちくいように設計したとのことで、折りたたみ型スマートフォンならではの不安も解消されていそうだ。
機能面では、IPX8の防水規格に対応。完全防水となり、水場でも安心して使用できる。また、Googleとの協業により、同社が提供する生成AIのGeminiをプリインストールしている。
内蔵バッテリは4200mAhと、長時間使用することができる。30W TurboPowerに対応しており、急速充電が可能だ。
カラーはコアラグレイ、サンドクリーム、スプリッツオレンジの3色展開。個人的な感想だが、特にスプリッツオレンジの鮮やかなカラーには目を奪われた。
SIMフリー版の発売は9月27日で、モトローラ公式オンラインストアでの販売価格は135,800円。公式ストア以外では、IIJmioなどのMVNO業者のほか、各家電量販店やAmazonなどのECサイトでも取り扱われる。
キャリア版ではソフトバンクが「motorola razr 50s」を独占販売し、発売日はSIMフリー版同様、9月27日である。
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●折りたたみ型スマートフォンはブルーオーシャン
日本のスマートフォン市場で折りたたみ型スマートフォンの存在感は、まだ非常に小さい。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」では、2023年のスマートフォン市場全体における折りたたみ型の構成比はわずか0.5%にも満たなかった。これは市場に投入されている製品数が少ないためだ。
このような国内市場の現状を踏まえてか、モトローラの代表取締役社長である仲田正一氏は「折りたたみ型スマートフォン市場はブルーオーシャン」と話した。スマートフォン市場自体はレッドオーシャンだが、折りたたみ型スマートフォンに関してはまだ市場が形成されていない。大規模なプロモーションを展開し、折りたたみ型スマートフォンといえばモトローラというポジションを築きたいという狙いがうかがえる。
そのため、発表会そのものもかなり大がかりで、アメリカ本国のバイスプレジデントも来日して登壇するほど力が入っていた。同社の狙いどおり20~30代の認知度が上がり、販売シェアもアップするのか、今後の動向にも注目だ。