RBの角田裕毅は、直近2戦で不運なレースに終わったことから、次戦シンガポールGPでは“トラブルフリー”の週末を望んでいると語った。
というのも角田は、イタリアGPでハースのニコ・ヒュルケンベルグに激突されたことでマシンにダメージを負いリタイア。続くアゼルバイジャンGPで今度はアストンマーティンのランス・ストロールとの接触ダメージにより完走できず……2戦連続で良い流れを掴めなかった。
レースは外的要因がつきまとうモノではあるものの、角田はアクシデントやトラブルに巻き込まれることなくシンガポールGPの週末を過ごしたいと考えている。
「シンガポールではトラブルのない週末にしたい。いつも通り、僕らの目標は予選Q3に進出できるかどうかというところです。(前戦)バクーではあと一歩のところでした」
チームを介してそう語った角田。赤道直下のシンガポールでは高温多湿の中、ウォールに囲まれたマリーナベイ市街地サーキットを62周することとなるが、亜熱帯化が進むとも言われる日本育ちにとっては、問題ないようだ。
「シンガポールは長く、体力的に非常に厳しいレースです。僕は実際あまり困りませんが、暑さや湿度のせいだけではなりません。ドライビングの面でも非常に厳しいです」
「ストップ&ゴーのサーキットでは一息つく暇もなく、他のどのイベントよりも頻繁にギヤを入れ替えます。またほぼ毎年、セーフティカーが出動するので、どんなチャンスでも最大限活用できるように備えておく必要があります」
またマリーナベイ市街地サーキットは、コース特性上マシンが走れば走るほど路面にタイヤのラバーがのるためグリップが向上し、予選まで3秒のタイム向上が見込めると角田は語った。
昨年からサーキットはレイアウト変更を受け、低速の直角コーナー4つが取り除かれ、ターン14出口からターン16にかけて実質的なロングストレートが生まれた。今年はここに4ヵ所目のDRSゾーンが追加される。
「FP1から予選まで1周あたり3秒という非常に大きなコース変化にも対応しなければなりません」と角田は続ける。
「しかし昨年から低速コーナーがいくつか取り除かれドライブするのがより楽しくなりました」